長文置き場

備忘録

【BLCD】三兄弟、おにいちゃんの愛 感想

強面溺愛スパダリ彼氏×弟想いのえっちなおにいちゃん
進化する忠犬幼馴染くん×ツンデレ極悪天使なじなんぼう
オトコとして成長する末っ子×歳の差に悩む常識人な元恩師

 

海辺の街に住む三兄弟、ラン・ミキ・スー。
相変わらずいちゃらぶで仲良しな兄弟に
大切な恋人たちも加わって賑やかな毎日。

長男・ランは今日も大好きなダーリン・アイと熱く激しい夜を過ごしていた。
しかし、いつもと違いおとなしいアイの様子が気になり話を聞いてみると、
飛び出してきた言葉は”長期留学”。
「一緒に来てほしい」と懇願されるも
ランの頭をよぎるのはまだ学生の弟たちのことで――?

それぞれの将来と向き合う
少し大人になった三兄弟たちの愛のおはなしが、
大ボリューム2枚組み仕様でドラマCD化!!!!!!

https://e-fifth.net/faca0358/

 

〇キャスト

ラン:駒田航
アイ:神尾晋一郎
ミキ:中島ヨシキ
ルイ:野上翔
甲斐:笠間淳
スー:山下誠一郎

 

ついに来た三兄弟続編!!!!!!久々にきた山下さんのBLメイン!!!!!!祭りじゃあああああああ!!!!!!!

三兄弟といえば、わたしがBLCDにズブズブになるきっかけの一作でそれはもう思い入れがある。多分初めての出会いがこの作品じゃなかったら、ここまでBLCDに狂っていなかったのではないかとさえ思う。そんな作品の続編、待ってたよ……!!!!

2021年のBLCDへの希望として、山下さん×千晃くんの大沢対決と、三兄弟の続編と、山下さんと熊ちゃんの対戦を望んでいて、そのうちの1つ。はぁ嬉しい……。

 

というわけでさっそく感想。

原作履修済みなので予想はしていたけれど、今回は前回と違いカップリングによってトラック数が異なっている。ランが4、ミキが2、スーが1。時間にすればランが50分ちょい、ミキが40分ちょい、スーが25分かな。原作の時点でスーちゃんの話短いな……と思ったがやっぱりCDでも短い…!って取り込んだ瞬間は思ったけど、聞けば天にも昇るような満足度だったのでそんな思いは吹き飛びました。

今回は成長がテーマになっているのだけど、わたしとしてもBLCDドドド初心者だった前作から少しは成長しているので、前作とは違う観点からも聞けるようになったなーなんて思ったりした。

まずは全体感想から、その後に各カプの感想を書いていく。

 

 

全体的に

さっそく特典フリトのネタバレをするが、そこで山下さんが「三兄弟と恋人たち6人の成長+関わっていく中での立場や関係性の変化が如実だった」「カップリングを離れたところの愛情とか関係性の変化みたいなのも印象的だったんですよね今回」と語っていて、もうこれ以上の作品総括ある……?

もうこれです、としか言いようがないのだけど、カプ以外では三兄弟同士での絡みが多かった前作と比べると、今作では彼氏同士とかカップリングではない相手との絡みもあって、6人でファミリーという雰囲気がすごく強くなった気がする。

ただ前作と比べると各エピソードの独立性が強くなっていて、よりオムニバスになったなと思っている。それは既にカップリングができあがっているからが1つ。2つに前作はラン編を受けてミキ編が始まり、ランミキ編を受けてのスー編だったのが、今回は前回ほど前の話が次の話の前提になっている感じがしないから。そこが聞いてみて前作と変わったと思ったところかな。

 

久々に三兄弟ワールドを堪能してみて、まずコメディとして良質だと思った!三兄弟はここが推せる。今まで聞いた中でこんなに何度も声出して笑う作品ないなって。シリアスな展開はあるものの、ちょいちょいコメディパートが挟まれるので、シリアスになりすぎずゲラゲラ笑いながら聞いていたら最後まで聞き終わっちゃった、みたいな作品。絡みシーンでも笑ってしまうので、絡みを堪能したいし、でも笑っちゃうしって感情が忙しくて楽しかった。

各エピソードでの感想で触れるけど、コウキ。先生の言語センスほんっっっとにエグいよな。何でそんなオモシロワード出てくるんだろう!?って思う。漫画でも面白かったけど、音声になると更に破壊力が増していて、どのエピソード絶対1シーン以上は声出して笑ってしまうシーンがある。すごくボリューミーな作品だったのに聞き終わるのはあっという間でビックリした。

 

ラン編

原作読んだ感じラン編シリアスな雰囲気やや強めだったよなーと思っていたのだが、こんなに笑えるシーン多かったっけ!?ってなった。ルイが「どうしてこの三兄弟はシリアスさに欠けるのかな~!?」って言ってたけどそれはそう。シリアスな部分もありながらテンポ良く進んでいってすごく良かった。

あと開幕からランくんがすごいえっちなお兄ちゃんでめっちゃよかったぁ……。こまちゃんって声の雰囲気とか演じたキャラを思い浮かべると攻めっぽい感じがするけれど、受けめっちゃ良い。セクシーでも色っぽいでもなくえっちとかスケベって感じなのが個人的に好きだった。でも陽性の雰囲気があるからいやらしいという感じではなく、可愛くてえっちなランくんでめっちゃ好きだったな~!!受けもっと増えてもいいと思う。

アイはキザったらしくていけ好かない雰囲気が終始漂っていて、でもそれがコメディとして面白くもあって癖になるなって思った!

このカプだと同時進行するシーンがめっちゃ面白くて好き。やっと2人が再会してドラマとしては盛り上がるところなのにコメディに走ってるからずっと笑ってたな。アイがメッセージ見せて叱りながらランが喘いでるのマジで面白すぎて声出して笑った。

 

それでここのメイン2人、後続2カプキャストと比べるとBLの出演本数が少なめだからか、特にSE周りでの物足りなさとか全体的な絡みシーンでの粗っぽさが否めずなところはある。もう一声欲しいなぁと思った。こまちゃんはランくんのえっち可愛い感じはバッチリ出ているからこそSEの弱さがマジで惜しいんよなぁ……。神尾さんはもっとこうリードしている感があればと思ったな。

だけどこまちゃんと神尾さんのペア、異国感というか洋っぽさというか、そういう独特の空気感はあって、このカップルの雰囲気にはめっちゃ合ってるんよな。突然外国語話だしても違和感のない雰囲気というか。そういう妙な説得力が何だか面白い部分は前作引き続きすごく感じたな。

 

あと英語とドイツ語のシーン、こまちゃんすごい。「なんて?????」って聞きながら思ったけど、公式が正解出してくれてた……。ランとアイの英語でのやりとりが洋画っぽくてめっちゃいいな。

 

ミキ編

三兄弟基本ギャグだけど、ミキ編は1番ギャグ成分強いからだーーーーいすき!!!!ヨシキも野上さんも頭弱そうな感じの声でエロコメに合う声してんな……って思いながら聞いていた。

始まってすぐにみんな大好き「おったっチン」がぶちこまれ、今回は更に「こちんこちんこ」というミキの返しがあって大爆笑した。

三兄弟の中で1番ワガママ放題のミキだったけど、ランくんに甘えてばかりじゃいけない、これからは自分が兄弟を支えていこうみたいな意識が強くなっていて、大人になったなあ……って思った。ずっと一緒にいたいけど、このままじゃランくんが壊れることくらい気付いてるって泣いちゃうシーンは切なかったなあ。自信過剰なところも決してなくなったわけではないけど、協調性が出てきたような印象があった。

そういう真面目な部分もあったけれど、アホエロっぷりも健在で、コスプレえっちのところは何度聞いても声出して笑えるから何度もリピってしまう。ここのパート聞くと元気出る。それとここでのルイの高速設定説明本当に野上さんのプロの技術がすごいんだけど(一発OKだったそう)、内容がアホすぎるので笑うしかないんだよなあ……。

 

やっぱり今回良かったのはルイの独占欲強い部分がチラチラ出ていたところ。ラストの絡みシーンでの畳みかけるようなルイの台詞本当に好き。

・ミキのこんな恥ずかしいところおれ以外誰も知らないんだよなって思うと、死ぬほど優越感

・たった数分前まで普通におれたちのこと見てた何万人って人たち、今何してるのかな

 ・ほんとはね、おれ、あなたたちがミキのことを考えている今、SNSとか動画観てる今、ミキのこと呟いてる今、「その人おれのちんこであんあん喘いで腰揺らしてますけど」って言ってやりたくて仕方ないんだよね

ってところが大好きで、聞いててゾクゾクした。ルイの声可愛くて柔らかいから余計ゾクゾクするところあるよね。

攻め声っぽい受け(男前系とか低音とか)は割とよく聞くんだけど、野上さんのルイみたいな高くて可愛い受け声っぽい攻めってなかなか遭遇したことなくて。でも今回これ聞いてめちゃくちゃ良いなって思った。ヘタレでワンコで可愛いんだけど、絡みシーンのときとかはいじわるっぽい煽るような言い方してたり、独占欲出してみたり、でもそれでいてヤンデレとかダークサイドとまではいかない絶妙な塩梅がめっちゃ好きだったなあ。野上さんは受けがマジで可愛くて大好きなんだけど、受けの可愛さそのまんま攻めに転じてる感じも好き!

ヨシキは最近攻めで遭遇すること多かったけど受けの方が好きかも。てかコメディ作品のヨシキ本当に最高。アホエロ可愛い感じがマジでたまんなかった。

2人とも経験値が高いし、フリト聞いても仲良く楽しい雰囲気が伝わってきたので、それが演技にも反映されているんだろうなーと思うくらいやりとりがとにかく聞いていて楽しかったし、安定感がすごい。あと声高め可愛い×声高め可愛いなカプってほとんど聞いたことないなと思うと、すごく新鮮な気持ちにもなった。

 

スー編

1番最後かつ大本命だったのでもうね……最後にとっておいた大好物みたいな感じで覚悟を決めて聞いた。

なんかもう、他の人のBLからも、山下さんのBL以外の仕事からも摂取できない山下さんのBLじゃなきゃ得られない栄養がここにある!!!!!!ということを噛みしめながら聞いていた。てかスー編に入る前からもうBLCDでメインキャラとして喋っているだけで心が震えたし五臓六腑に染み渡ったね……。

 

そしてこのスー編、ランミキと比べると半分くらいの尺しかないのだが、でも短いながらよくまとまってるんだよな……!

冒頭の「ちんちん中断?」「中断ちんちん!」「しおしおしお……」はくそわろた。コウキ。先生パワーワード生み出す天才すぎない?この後のミキスーのやりとり、恋のときの2人からは考えられなくて成長に感動してしまう。ここで甲斐先生がミキの成長に感動しているのめっちゃ好き。三兄弟みんな担任してきたから、教え子であり恋人であるスーだけじゃなくて、ランミキのことも元担任として気にかけてるんだなってところがいいよね。

このやりとりの後のラウンドシーンのスーちゃんセリフ全部好きで困る。「もう少しさみしいよーとかやだやだとか言ってよ」「さびしくなったときに思い出して元気になれるような、えっちな先生が見たいなー」の言い方マジで好き。

 

今回絡みシーン全部良くて全部まんべんなくリピってしまうんだけど、特におちびの妹ちゃんが起きる前にするシーンめちゃめちゃ好き。甲斐先生の「まさか挿れる気か!?」に対する「……だめ?ばぶー」ってスーちゃんのセリフがマッッッッジで最高。「だめ?」の言い方たまらなすぎてめちゃくちゃにリピった。甘えたな感じと艶っぽさが混ざった感じが本当にたまらん。声だけで上目遣いしてるのわかるわって思って原作読み返したら本当に上目遣いでアピってた。山下さん天才????(知ってる) 今回のスーちゃん全体的に大人びた雰囲気が漂っているので、だからこそここぞいうときに発揮される甘え上手な末っ子ぶりがたまらん。

あとこれ甲斐先生のおいおいおい……!!!ってあわあわしている感じもすごく好きで、前作と比べると雰囲気すごく柔らかくなったと思う。あと「顔と性器を一致させろ!」ってツッコミ大好き。それと妹が起きてきちゃった後の「先生、先生、娘もいいけどムスコの方は……?」「自分でどうにかしなさい!」ってやりとりも面白すぎない?声出して笑った。

 

妹に甲斐先生取られちゃって「むぅ……」ってなるスーちゃんなんだけど、妹と遊んでるときはちゃんと保護者の顔してて雰囲気ガラッと変わるのすごく好き。話し方も柔らかいし優しくて海辺で遊んでるシーン大好きなんだよなー。

結局妹は引き取られていったわけだけど、これを踏まえてのラストの絡みシーンがマジでマジで好き。スーちゃんの雰囲気が今までと明らかに違うことがわかるもんね。元々スーちゃん独特の甘えたような柔らかい口調で話すけど、今までとは違う甘さと優しさが滲んでるっていうか。家族の話のくだり本当良いよね……セリフがっていうか恋のときは幼女としか思えなかった甘えん坊末っ子スーちゃんがこういう答えにたどり着いたんだっていう感慨深さ。それまで肉に食らいつく獣みたいな感じで先生としていたわけだけど、セリフにもあるけど宝物に触れるようって感じが伝わってきてすっごい沁みた。

 

それで最後のスーちゃんの「ねえ先生、待たせてごめんね。家族になろうよ。今までよりもっとずっと近いところで愛し合っていたいから」ってモノローグが本当に本当に大好き。

恋のときのスーちゃんの「卒業したら俺と結婚しよ?」はなんか子どもが思い付きで夢を語っているみたいな感じだったのを踏まえると、愛での「家族になろうよ」はちゃんと言葉に深みがあって説得力がすごい。本当にスーちゃん劇的に成長したよね……。

スーちゃん前作から1番成長したと思うんだけど、山下さんがそのあたりの変化を丁寧に演技に乗せてくれるのが最高だった。前作のスーちゃんとかずっとロリロリ言ってたもん。実際恋でのスーちゃんは甘えん坊末っ子幼女攻めだけど……。でも今回は幼女成分はほぼなくなっていて、大人の男として成長しているのが声色の変化でわかるんだよなあ。だからスーちゃんは恋と愛で違う味わいがあるので二度おいしい。恋のときに引き続きだけど、山下誠一郎さんの演技本当に好きだなと思いました。あとSEもいっぱい堪能できて最高だったーーー!!!!

笠間さんも前作から「初受けマジ?」って思ったくらい全く違和感のない受け演技だったけど、今作それがパワーアップしてるように思えた。あんまりBL本数出てるイメージなくて、前作から間空いているのにパワーアップしてるのすごい。スーちゃんに翻弄されて可愛い感じと絡みシーンでは色っぽくて、もっと受け増えてもいいのになー!!!って思った。

山下さんの攻めってイジワルでSっぽいキャラ多いから、スーちゃんみたいな甘えん坊末っ子攻めって珍しいタイプの攻めだし、スーちゃんの口調ってわたしが知る限りBLに限らず他のどの作品でも聞いたことない感じだったり、山下さんが攻めのときって受けのキャスト高め可愛い系の人が多くて笠間さんみたいな低音系は新鮮だったりで、三兄弟でしか味わえない要素めっちゃ多いんだよな。なのでこれからもリピしまくる。

 

 

めちゃめちゃ書いてしまった……。ハピバスーは前作と比べると減っていた兄弟同士のイチャイチャが吸えてめっちゃ良かった!!!!でももう6人でファミリーって感じもしてワイワイ楽しいエピソードだったな。最後に「ハッピーエンド!」ってみんなで言って終わるのが好きなんだけど、それと同時に終わらないで!!!!!もっと6人の話見たい!!!!!って寂しさもこみあげてしまった……。

フリトも前作の男子校の昼休みみたいな賑やかすぎる雰囲気が今回はないのかあ……と残念に思ったけれど、2人ずつだからこそ前作と比べて落ち着いて作品の感想を聞けたのがよかった!

 

最後に、スーちゃんという爆萌え攻めを生み出してくれたコウキ。先生と、スーちゃんに山下さんオファーしてくれた制作の方と、前作に引き続き最高演技お出ししてくれた山下さんへの感謝が止まりませんでした。ありがとうございました!!!!