長文置き場

備忘録

オタクだった何かになっている

3ヶ月以上もブログを更新していなかった……。

こんなに放置していたのはこのブログを開設してから初めてかも。年末年始のまとめもあげたかったのだが、もう2月だしタイミングを逃した感。今年の目標なんかは年末見返すと楽しいのでどこかのタイミングであげたい。

 

3ヶ月以上ブログを放置していたのは、結論から言うとハマっているものが何もない状態が3ヶ月以上続いているからである。このブログは今ハマっているものについて書くために作ったものなので、ハマっているものがない以上何も書けない。

最近ボードゲーム会に参加する機会があり、自己紹介タイムの際に「趣味はなんですか?」と聞かれたときに本気で回答に詰まってしまった。それは初対面の人たちに言える趣味が何もないではなく、本当に今ハマっているものが何もなかったからだ。物心ついたときから途切れることなく何かのオタクであり続けてきた人生で、こんなこと起きるのかと自分で衝撃だった。

では非オタなのかと聞かれれば、友人やフォロワーはオタクだらけだし、毎日ツイッターでオタクたちと会話しているし、わたしの人生はオタクであった時間の方が遥かに長いので非オタとは言えない。最近フォロワーや友人と会ってもひたすら「人生」の話をしており、ほとんどオタク話題が出てこないが、それでも非オタには一生なれないと思っている。

 

去年から今年にかけて(今年まだ1ヶ月ちょっとしか経ってないけど)、エンタメ界隈のあちこちで長年積み重ねられ見て見ぬフリをされてきた歪みが白日の下に晒されている。自分たちが愛してきたエンタメは少なからず強者が弱者を食い物にすることで成り立っていたのだと感じることが多々あったし、今まで何も考えず面白がっていたことが実は不適切なのではないかと考えることも増えた。

こういう問題の根底にあるのは女性差別だったり、マイノリティへの差別、権力者の横暴と、自分たちの身の回りにも当たり前に存在している事柄で全く無関係の話ではない。エンタメに接しているときは難しいことを考えたくないと思考停止してしまったら、きっと巡り巡って自分の首を絞める。表面的にはあれもこれもダメと言われて無邪気に楽しめるものの幅が狭まって不自由に見えるが、でもそれらが改めなければならないと指摘される理由は、間違いなく自分が世の中に対して感じる「生きづらさ」と地続きだと思う。

エンタメは現実とは切り離された別世界だと思ってしまいがちだけど、でもそこには作り手や表現者の思想や価値観、作られたときの社会の在り方が反映されているし、生み出した人もわたしたちと同じこの社会に生きる人間なのだから、決して現実と切り離された特別な領域なんかじゃない。

というかエンタメ界隈の至るところで起こっている事件とか、ガザで行われているイスラエル軍に極悪非道の蛮行とか(誰もが歴史上最悪レベルの出来事と認識しているホロコーストが再来してるなんて言葉出ない)、そういうのを目の当たりにするとエンタメの力って、存在意義って一体何なのだろうと考えてしまう。エンタメって結局は平和な環境にいる人とか、この世の中が今のまま何も変わらなくたって困らないマジョリティだけを楽しませるような、特権的なものなのかな。だとしたらエンタメってあまりにも無力だし、どこに夢があるんだろうか。普段ラブ&ピースや世界進出をうたっていても、こういうときに「殺すな」の一言すら全然あがらないし、世界を見ようとしないのは一体何だろう、その大衆への影響力は一体何のためなのと思ってしまう。

自分も情報は収集していたけど、あまりにも静観しすぎていたとすごく反省しているし、今からちょっとずつでもできることをしたい。

 

そんなこんなで今はあまり新しいエンタメに熱中するモチベがあまりない。元々少なかったエンタメのインプット量が激減している。だからこの世の中に対して真摯に声をあげているエンタメ作品を取りこぼしている自覚はめちゃくちゃある。

ただ年齢のせいもあるかもしれないが、他人や他人が生み出した作品を愛するよりも自分の人生を整える方にリソースを割きたい気持ちが強まっている。というか他人の人生や他人の創作物を人生の中心に据える生活は今までで十分やり尽くした。でもこれらは精神的に豊かにしても、直接的にこれからの人生の助けにはなってくれないということに真剣に向き合う時期が来たのだろうと感じている。真剣に向き合った先でまた他人の人生や創作物に熱中したとしても、向き合う前と後ではきっと変わっているだろうと思う。

 

 

ものすごく重たい記事になってしまったけど、でも日常の中で楽しみも見つけられているので健康に生き抜いている。先週風邪ひいたけど。日常でいえば去年末に仲良くなった友人がめちゃくちゃ面白い人で、今までに関わったことのない人種なので日々刺激を受けている。ちなみに今勉強中の資格の受験生オフ会で知り合った。

昨日その友人と電話していたのだが、こちらは17000円のコートを買ってしまおうか迷っているのに「今日は大事な取引先との予定があったから総額150万コーデ*1、まぁ安い方だよね」とか言ってくるのだが、それでも現状仲良くできているので奇跡的だなと思う。17000円のコート買うか悩んでる人間の前でそんなこと言うな!と軽口飛ばせるくらいである。この友人は天から十物は与えられている人間なので、面白ハイスペックエピソードの宝庫でそれだけで記事が一本が書けてしまうくらいである。不思議なことに仲良くしていただいてありがたい。

大人になると新しく友達ができなくなると言うし、できたとて学生時代よりも意識して関係維持する努力しないと即疎遠になってしまうと実感させられるのだが、人との出会いと繋がりは大事にしていきたい。

*1:このときの友人はルイヴィトンのコートを着ていた