長文置き場

備忘録

ドルオタが若手声優オタクになった2020年①

これの派生記事。

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2020年は大半若手声優オタクとして過ごしてたんだけど、その話をガッツリ書こうとしたらもうそれだけで1本記事できるなってなったから独立して書くことにした。

今回は上の記事でも名前を出した山下誠一郎さんの話をする。当たり前のように長い。

 

本題の前にザックリ紹介

1992年5月21日生まれ。所属は大沢事務所。この事務所が面白くて、大手で老舗なのに若手男性声優がわけわからんくらい少ない。男性は大御所ばかりのすごい事務所。わたしの認識が正しければ、山下さんは大沢の若手男性声優第1号。

愛称は「せいち」*1。わたしがよくせいち、せいちと言っているのは山下さんのことである。

出演作は有名どころだと、刀剣乱舞の薬研藤四郎と愛染国俊、最近でいえばツイステのエース・トラッポラ。二次元の流行ジャンルがわかる人なら1度は声聞いたことがあるんじゃないだろうか。アニメも色々出てて、今期だとホリミヤの石川透役、ラスダンのアラン役がある。

声は中音~中低音。大体中低音かな。役によって声が別人タイプではなくデフォルトのトーンがあるタイプ。少年も青年もやるけどわたしは少年役のイメージが強いし少年役やっているときの方が好き。

 

あとは大体本人のSNS等を見ればわかる。ツイッターは更新めちゃくちゃマメ。noteもめっちゃ更新率良い方だと思う。

twitter.com

 

note.com

noteめちゃくちゃ面白くて大好きだから時間あったら読んでほしい。情景描写と心情描写のわかりやすさがすごい。簡潔でわかりやすい文章最高では?

 

出会いの話

前回の記事にも「2020年で1番好きだった」って書いたし、本当にめちゃくちゃハマっていた。ドシンプルに声と演技が大好き。山下さんの演技の好きなところは「山下さんの演技はここが良い!」ってポイントを延々と言えるとこって頭の悪いこと言いだすくらいに好き。

好きになったきっかけは、華Doll*の結城眞紘とツイステのエースである。

去年春頃から声が好きだな~とふんわり思っていただけなのが「この人、ヤバい」と確信した様子はこの記事でわかる。ゴリゴリネタバレしかない記事で申し訳ないが……。

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はなどるはドラマCDコンテンツなのだけど(ドラパ含めて全部サブスクで聞けるから聞いて)、これ聞いたときに「声だけでこんなにキャラクターの感情伝えられるのすごい……」ってめっちゃシンプルに感動した。

いつも通りの口調で喋っているだけのシーンでも、それは平然を装っている、実はメンタルボロボロで最悪、トゲを隠し切れなくて余裕がない、心にもないことを言っている、でも好きで心にもないことを言っているわけじゃない、そうせざるをえないほど精神的に追い詰められている……みたいな複雑な感情がバッチリ伝わってきたし、張り付けたような笑顔で話しているのが目に浮かぶようだった。

これだけの情報量を(装ってるとはいえ)フラットないつも通りの口調の中に詰め込んでくるのがすげーーー!!!!!!!って思った。

聞いた後本当に結城眞紘が山下さんで良かったなぁと思ったし、いやこれめちゃくちゃ良い役者さんに出会ってしまったのでは……?という気持ちになった。

 

これだけでも山下さんを贔屓するには十分すぎる出来事だったのだが、この直後に花婿エースが実装されてしまう。当方エース推しなので(この当時はだいぶオクタに心持っていかれていたけど)、花婿エースはめちゃくちゃめちゃくちゃ楽しみにしていたし、はなの件があったので更に期待値が上昇していたのだが、ガン上げしていた期待値を軽々と飛び越える演技をお出しされてしまい、もうだめだった。召喚台詞の「……って感じ?」に延々とキレ倒してる。エースって普通のDKキャラだから一見誰がやってもよさそうなキャラなのに、今じゃもう山下さん以外のエースありえんわ……ってなってる。

このときに、オタクの期待に対してそれ以上の演技で応えてくれるところにめちゃくちゃ胸を打たれ、この人のお芝居追いかけたら絶対楽しいだろうなーと思った。てかキャラも本人もほぼノーマークな状態で演技にボコボコにされた直後に、推しキャラの演技でボコボコにされて好きにならずにいられる奴がおるんか?

 

その後の話 

というわけでアニメとかBLCDとか色々摂取して、ステイホームをエンジョイした。 

色々聞いた感じ、落ち着いていたり抑え目だったりの静の演技だったりダウナー系の役がめっちゃ好き。作品の系統でいうとドンパチ多めの少年漫画系よりも日常要素が強い少女漫画系の作品にすごく合うと思う。今やってるホリミヤとか山下さんの良いとこめっちゃ出てるなぁって思いながら見ている。山下さんは紫髪の子。

www.youtube.com

素朴さだったりラフで飾り気のないニュアンス出すのめっちゃ上手いっていうか。アッパー系でもエースみたいなそこらへんにいそうなキャラクターめちゃくちゃハマる。何かこう普通の人が交わす日常会話のシーンでめっちゃ良い味出してくるところあるよね?

去年山下さんが出演した「どうにかなる日々」で大好きなインタビューがある。あれの山下さん圧縮したら30秒くらいしか出番ないのでは?って感じなんだけど(本編は1時間)、短い出番ながら話のトリガーを引く、それでいて独特な残り香のある感じめっちゃ好きで。使い方大正解すぎる……ってすごく満足感に浸れた作品だった。インタビューを引用する。

──矢ヶ崎くんは台詞が少なく、ミステリアスなキャラクターですよね。
寺田 そうですね。彼のひと言が澤先生の心の中に一生モノのなにかを残してしまうという。そのひと言を、印象的なんだけど、朴訥としたさりげなさを漂わせて言える人じゃないとダメだろうな、と思っていたんですが、山下さんはとても上手でした。

https://special.canime.jp/dounikanaruhibi/interview/03/

わ、わ、わかる~~!!!!!!でしかなかった。製作側と解釈大一致してる……。

 

ダウナー系が良いなっていうのはBLCD聞いてるときによく思っていた。

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声低めで眠そう、けだるそうな喋り方するキャラがマジで良くて、それでいて愛嬌があって可愛かったりする。三兄弟のスーちゃん(攻)が完全にそれ。大好き。声低めダウナー口調と感情表現が素直でロリ可愛い三兄弟の末っ子が両立していて最高。あとプリンシプルの辻くんとか。脇役なのに常にけだるそうで可愛げないのが一周回って可愛い毒舌後輩ぶりが最高すぎて大好き。

あとスーちゃんで言うと、ランの前で泣くシーンがあるんだけど、山下さんなのになんか泣き演技不自然って思ったら、次の瞬間ランに「お前嘘泣きかよ!」ってツッコまれていてすご!!!!!!って思った。ガチ泣きと嘘泣きでちゃんと演技変えてる……(当たり前体操)。このへんがドラマCDでもわかるように演技してるとこ好き。

それで、憎たらしいけど可愛い演技がめっちゃ好きだけど(エースもそう)、憎たらしさに全振りのゲス演技もめっちゃすごいので三角オペラ聞いてほしい。全編人をナメ腐ったような喋り方をしていて本当にイライラしてしまったのだが、歪んだ発露ながら恋心が垣間見えるシーンがあるのが本当に良い。今キャストインタビュー*2読んだら「今まで演じたことのないタイプのキャラだったのでめっちゃ不安がありました!」って言ってて、マジ?ってなった。

全体的な役の傾向として、攻めだとヤリ〇ン、いじわる、サディスティックな感じが多くて、受けだと真面目、清純派、ウブ(DT)が多いイメージがある。攻めと受けで180度違う傾向になるのめっちゃ好き。わたしは山下さんだと攻めを激推ししている。2021年、山下さんの攻めが浴びるほど欲しい。てか2020年男はじしかなかったから攻めでも受けでもメインが欲しいです。

 

あとナレーションもやってるんだけど、「his」の予告編が最強に良いので聞いてほしい。「うわあ!なんだこの声の雰囲気!独特!」ってなる。てか結構話題になった映画だったからナレーションやってたんだ!?ってなった。ちなみに予告編でしんどさMAXすぎて本編は見れる気がしません。

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長々と書いたんだけど、結局のところ山下さんの演技で1番好きだなーと思うのは、最新の演技が1番良いところ。「うわなんだこれすげえ!!!!」って思うの大体2020年の作品。割と最初の方から良かったのが最新になるにつれどんどん良くなるというか。はなどる5巻もそうだし、ツイステとか、男はじのオールコンビCDもあまりにも喋り方が素としか思えなくて困惑したセリフがところどころあった。若手だと最新の演技が1番良いのは当たり前なんだけど、ちゃんと体感できるかどうかってデカいよなーって。

 

本人の話

演技はもちろんのこと、山下さん自身の真面目に作品や役に向き合う姿勢めーーーーっちゃ大好き。作品のインタビュー読んだり聞いたりすると、しっかりじっくり解釈して向き合っていることが言葉の端々から伝わってきて好き。

それはツイッターやnoteを見てもよくわかる。本当に作品の告知や言及がマメ!!!!ビックリする。現在進行形で動きのあるコンテンツをたくさん抱えているのに、完結した過去作にもたまに言及してくれたりする。作品への愛情がうかがえてオタクめっちゃニコニコする。

BLCDについてもメインはもちろん脇での出演作についても動きがあればちゃんとRTしてくれるとこ好き。数年前に出た作品のデータ販売開始とかもRTしてくれるのマメすぎか?BLCDのフリトでも本当に真面目なんだよなぁ……いっぱい作品とか役について話してくれるしオタクは嬉しい。2021年メインたくさん出ますように。

それと元々俳優志望で、今は声優になっただけあって、お芝居やりたくてこの業界入ってきたんだなあってことがわかるし、お芝居に対する好きとか向上心も伝わってくるので、そのへんもめっちゃ信頼できるなって思ってる。

 

まとめ

今までゴリゴリのドルオタだったので、役者さんを好きになる感覚っていうのがよくわかんなかったんだけど、めっちゃ楽しいーーー!!ってなってる。歌って踊っている姿にしか"最高"を感じられないと思っていたのに、人のお芝居追いかけるの楽しい……。

それで言うとゴリッゴリのドルオタだけど、山下さんは歌って踊る仕事してるときより、演技してるときの方が断然好きだしテンション上がるし快楽物質が出る。これが役者を好きになる感覚かあ……ってなってる。いやWITH単独行きたいし(好きにしてI-I-Z-E生で見たい)、華Doll*のリアルイベマジで開催してほしいって思ってるけど!お芝居してるときが1番好きなんだなあ。

そんな感じでアイドルしか本気で好きになれないと思っていたドルオタがドハマりしている若手声優さんなので、どこかで名前を見たら「おっ」って思ってください。

2021年も山下さんが良いお仕事にたくさん巡り合えますように!いっぱいいっぱい飛躍する年になりますように!

 

あと追いかけてる人がもう1人いるので②に続く。

*1:プリパラのWITH発祥なので、WITHのオタクがよく使っているイメージ。そうじゃないオタクは普通に名字とか名前で呼んでる気がする

*2:

http://fifthavenue.blog89.fc2.com/blog-entry-529.html