長文置き場

備忘録

好きな作曲家に会いにM3に行ってきた

つい先日M3に参加してきたのでその日記。

M3というのは「音のコミケと呼ばれているイベントで、音の創作物なら何でもOKの即売会。頒布物としては音楽CDがメインだと思うけど、ドラマCDとかも売っているみたい(フォロワーがシチュCDを買っていた)。

お目当ては無力P/Powerlessさん。以前の記事にもハマったことをサラッと書いたけど、8月に知って以来ズブズブである。無力さんの名前自体は去年VtuberにじさんじEN)にハマっていたときに、アイクの配信を通じて知っていたのだけど、当時ボカロにまだ再燃していなかったのもあり「そんな人がいるんだ」で終わっていたのが、まさか1年越しにドハマりすることになるとは……。

無力さんのサウンドとにかく重厚感あって壮大、激しくて美麗。本当にめちゃくちゃ綺麗。これとか最近よく聞いてるんだけどあまりにも美麗なのでため息しか出ない。

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こういう感じでロックやメタルに、ピアノとかストリングスとかクワイアとかシンフォニックなサウンドを掛け合わせた曲が十八番の人という印象。ロックの人というイメージが強いけど、EDMもめちゃくちゃ好き。

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ロック×オケサウンドって音や楽器の要素がすごく多そうなんだけど、無力さんのサウンド無駄とか過剰さを感じなくて、ごちゃごちゃしてないから聞き心地良すぎてずっとリピできる。整然としているという意味でも美しさを感じる。でも重厚感と音圧本当にえげつない。自分は音楽の好みに関して本当に重厚感至上主義すぎるのだが、辿り着くべくして辿り着いたなと思った。あと最近早口でまくしたてる情報量多い系の曲が胃もたれするので、ミドル~スローテンポの曲が多いのも助かる。

 

ハマったときに公式サイトを見たらM3の春に参加されていて、もう少しハマるのが早かったらご本人から直接買えたのに!と悔しさに地団駄を踏んだのだが、M3秋にも参加するとの告知を見て大喜びで参加を決めた。

つい最近ハマった自分にとっては実質全部新譜なので全部買うぞ!と即決。全部買っても5500円なので安すぎてビックリしちゃった……。あとご本人の前で「これ全部ください」って言うやつやりたかった。

 

そして当日。

M3はなぜか前売り券よりも当日券の方が安いので当日券を購入。当日まで入場券が手元にないのは正直怖かったけど、開場30分前に着いて10分も並ばずに買えた。

ボーマスのときは誇張抜きで無意味に会場1時間はグルグルしていたのだが、今回は15分程度に済ませることができた。ボーマスの倍以上人がいて、とはいえ会場も通路も広いので歩きにくいことは全くなかったのだけど、無駄に長居したら人混みで疲れそうだと思ったので必要な買い物を済ませてサッサと帰りたかったのもあった。

 

結論から言うと、思ったより喋れたしすごく親切に対応していただいてヤバかった。

最初CD買ったときに、マジで緊張しすぎて目を合わせることすらできず、やっとの思いで絞り出せたのは「これからも応援してます……」の一言で、CD買って秒速で立ち去った。そしたら会場を出た後にサインをもらい忘れていたことに気付いた。サインをもらうためだけに引き返すのも厚かましいよな……という気持ちと、せっかく現地まで来たのにサインもらわないのもったいない!という気持ちの板挟みになったが、「また今度」がある保証なんてないしと思い引き返すことにした。

申し訳ない気持ちでもう一度ブースに並んでサインを頼んだところ「全然書きますよ!」とめちゃくちゃ快くサインを書いてくださって、そもそも作る曲が神なのに対応も神すぎて泣いた。その流れで色々お話ができてめちゃくちゃハッピーな時間を過ごせたので本当に変に遠慮せず引き返してよかった。マジでこのときにできた会話はめちゃくちゃ嬉しくて本当に良い思い出になった。

自分が並んだとき前に他のお客さんが並んでいたので、その様子を見ていたんだけど、めちゃくちゃ丁寧な対応をされていて、数々の美しい曲を生み出してきた神なのになぜそんな低姿勢……?????になっていた。本当にすごく感じの良い方だったなー!

 

というわけで以下戦利品。

無力さんのCDが5枚と、左上にあるのはSennzaiさんのアルバム。ジャケットの美麗さすごい。無力さんはSennzaiさんにこれまで何度か曲を提供していて(Lost Desireがめちゃくちゃ好き)、今回のSennzaiさんのアルバムにも楽曲提供したとのことで購入。本当にどれも買ってよかった~!!!!

 

本当につい1年くらい前までは音楽ってボーカルとそのメロディラインしか聞いていなかったような人間なのに、それが今やなぜか作曲家のオタクになっているの人生って予測不能すぎる。でも歌っている人とか、いかにサビがキャッチーか否かだけでなく後ろで鳴っているインストの部分にもだいぶ耳を傾けるようになって、これだけで世界の解像度が高くなった気がする。

今までアイドルとか声優とか表舞台に立つ人のオタクをしていたから、作曲家(私の場合ボカロPであることが多い)の活動名と作品しか知らない、たまに性別と年齢が分かって、顔が分かるのはかなり稀、人柄はほぼわからないみたいな人のオタクやるってめっちゃ新鮮。色んなジャンル渡り歩いてきたけど、まだまだ知らない世界ってある。

あとここには「ファンダム」という概念がないので他のオタクの存在など見えていなければ意識もしないし、現場にたくさん行ったり公式に多くのお金を貢いだものが正義みたいな風潮もないし(そもそもファンダム概念がないのでオタク同士で競争することがない)、エンタメ領域にもまだこんな場所が存在してるんだって思った。のんびりのびのびとオタクできて楽しい。

 

そんな感じで本当に楽しくて今年参加した現場の中でもベスト3に入るくらい楽しかった!無力さんがSNSに今後も即売会は定期的に出るつもりといったことを書いていたので、また次も遊びにいけたらいいなあ!