長文置き場

備忘録

ボイステRED公演 千秋楽

今現在ブルー公演が上演中で、時期はズレますがレッド公演の千秋楽に行ってきたのでその感想です。

 

千秋楽の前日、推しがこのようなブログをあげました。

ameblo.jp

喉の手術が完璧には上手くいっていなくて完治には至らなかったこと、完治させるために4月上旬にまた手術(アイプチくらいの手術という謎表現)を受けるということが書かれていました。

正直初日に歌声を聞いて全快ではないということはわかりやすく伝わってきたので、やっぱりなぁといったところでした。もちろん本当にダメな状態だったらドクターストップがかかるはずなので、声を出しちゃいけないのに出して負担をかけているといったことは思ってはいませんでしたが、推しから直接医者のGOサインをもらって舞台をしていると言われるとホッとしました。

 

僕はこの舞台が本当に大好きですし、
舞台で無理をしたからまたノド痛めたんだと言われることが全くもって本望ではないので、このタイミングでみんなに自分から伝えたいなと思いました!

ここの文章読んで今回の舞台とか役にめちゃくちゃ思い入れあるんだなあとすごく思いました。ガチだなと。もちろん推しはどんな仕事にだってガチだと思っていますが、今回の舞台とか役には特別な思いがあるんだなというように感じました。

 

そして迎えた千秋楽。

全くもって月並みな感想なのですが、初日と演技が全然違っていて驚きました。みんな初日より演技の熱量が半端ないし、堅さがなくなっていて表情や心情が読み取りやすかったし、何より鬼気迫るという言葉がぴったりの演技でした。舞台って本当に生もので、全く同じ公演なんて何1つないのだと改めて実感したし、そりゃ舞台俳優のオタクはめちゃくちゃ回数入るよなと思ったりしました。話は同じだけど、演技が様変わりしたらもう別物ですよね……。見たことがある話なのにグイグイ引き込まれたし、初めて見たときみたいな新鮮さと感動がありました。

曲だって初日は楽しそうな曲だな~~!くらいだったのが、何これめちゃくちゃ好きなんだけど!?!?と衝撃を受けた曲がいくつもありました。初めて聞いた曲ではないのに。辻本くんも初日と比べて声がよく出ていた風に思いました。特にドン・キホーテとサンチョパンサとロシナンテの3人の曲と、最後に轟をキャストみんなで追い詰める?曲がめちゃくちゃ好きです。轟に向けての曲は、轟の行く手を塞ぐ形でどんどんキャラクターたちが歌に加わっていくのがあまりにも激熱すぎました。

 初日は赤羽一真という役を演じる辻本くんを見ていたんですけど、千秋楽では本当に役と同化して入れ込んで役として生きていたように見えました。それは推しだけじゃなくて他のキャストみんなそうで、役として言葉を喋り、役として表情を変化させているなあとすごく感じました。魂を削った演技だと思いました。

 

1番強烈に印象に残ったのはラストシーンでした。進太郎の「兄さんがまだ夢を続けられるように一緒に父さんを説得する!」という言葉を聞いたときの表情です。そのシーンまでは「推し、本当に顔が綺麗だ……」と思いながらオペラグラス越しに表情にかじりついていたのですが、そのシーンでは顔がブサイクになるくらいぐしゃぐしゃにしていました(となりのトトロのメイみたいな)。初日では微笑むくらいの表情だったと記憶していたので、ものすごく衝撃を受けました。

てか、その泣き顔は辻本くんじゃん!!!!!って思いました。終盤ずっと目に涙たまってたの、これ本当に感極まってるんじゃないかな…とは思っていたけれど!!!

 

そんな予想外の演技変更に頭を強く殴られた感覚を抱えたまま、レッド公演の千秋楽は幕を閉じました。

カーテンコール、誰よりも後輩よりも真っ先に座長の辻本くんがボロ泣きしていて笑いました。もう第一声からボロボロでした。普段からそんなにトークとか挨拶上手い方ではないと思っているけど、感極まって泣いてるから余計言いたいことが上手くまとまっていなくて周りからめっちゃツッコミ入れられていました。本当そういうところ末っ子なんだよな……骨の髄まで末っ子気質すぎる……。

挨拶の中で印象的だったのが、ラストシーンで進太郎のセリフを聞いて「俺もまだ続けていいんだって思って…」といったようなことを言っていたことです。言い回しの正確さ自信がないんですけど!

そこまで役に入れ込んでいたというか一真のこと自分みたいに感じていたなら、ラストシーンの表情に強烈なインパクトを感じるよなあと思って。その後上手く言葉にならなくて「何この状況…」と泣きながら自分でツッコんでいたところが愛嬌たっぷりでオタクはニッコリしました。

 

舞台を続けるのかやめるのかということが中心であるボイステが今回の情勢と偶然にもリンクしてしまったように、アイドルとして崖っぷちに立たされながらもそれを隠してみんなの前では明るく振る舞い、100%完璧でない状態だとしても来てくれたみんなのためにこの舞台を続けたい、ステージに立ちたいと願った赤羽一真は、全快ではない喉を抱えながら舞台に立った辻本くんとリンクしていたんだろうなあとオタクは勝手に思いました。だからこその鬼気迫る熱演だったと思ったし、今の辻本くんに赤羽一真という役がきたの本当にタイミングがすごい。

コロナの件で幕が上がることって当たり前じゃないと思ったし、辻本くんが喉を悪くしてしまってしばらく声が出せなかったり歌えなかったりという状況になって、推しが元気でステージに立てることも当たり前じゃないと思いました。喉が万全ではなかったり、それによる不安も抱えていたとは思いますがが、そんな状態でもオタクの前では明るく振る舞ってくれたこと、ステージに立つという選択をしてくれたことでオタクは楽しい時間を過ごせているので、本当にありがたいことだなと改めて感謝の念でいっぱいになりました!

 

日に日にコロナによる情勢が悪くなっていって、正直舞台を見るという選択は本当に正しかったのか…と今はわからなくなっています。この舞台の幕が上がったことも決して正解と断言できるわけではないし、美談でもないと思っています。

だけど今この時期にこの舞台を見られたこと、今この時期に辻本くんが赤羽一真を演じている姿を見られたことは、わたしのオタク人生の中でも特別な思い出になりました。

もはや遠い昔のように感じる2月も神現場多かったし、3月もボイステ神現場だったし、2020年の現場打率めちゃくちゃ高いな……。

 

ブルー公演は行くのを断念していたのですが、明日の18時から生配信されるとのことで、明日がとても楽しみです!!!!!!あとはキャストのみんなや舞台の関係者、観劇したオタクから感染者が出ないことを祈っています。