ヤリチンくずのモテメン同級生×純情一途な大学デビュー
「いっぱいいる中の何番目でもいいから、史郎くんの恋人になりたい」れんげは大学構内で有名な、遊び人の同級生・史郎に声をかける。
あっと言う間に、友達になれたのはいいけれど、
大学デビューのピュアボーイにとってパリピの世界は分からないことだらけ…!!
思わぬ史郎の言動に、れんげはドキドキさせられっぱなし。
でも、それ以上に気がかりなのは、史郎に内緒で膨らむこの気持ちで…。
キャスト
この作品、pixivで原作の試し読み版を見かけたことがあって「この攻め本当に山下さんで脳内再生できるわ」と思ったので、楽しみにしていた。
その期待通り、山下さんの声がめっっっっっっちゃカッコ良すぎて序盤からキレ倒しながら聞いていた。マジでめちゃくちゃカッコいいんだが?攻めのキャラクター自体は別にカッコ良くもないが(ヤリチンだし……)、山下さんの演技はクッッソカッコいい。なんなの……。
史郎というキャラクターは確かにヤリチンクズではあるが、三角オペラのときと比べたらかなり愛嬌があるのでこれは楽しんで聞けるタイプのクズ。というか言うほどクズではない。れんげの反応を面白がってからかっている節はあるものの、その気持ちを踏みにじるようなことはしていないし、中盤あたりから遊びのつもりが本気になっているのが感じられるので、あまりストレスはなかった。クズというより口の悪いモテ男というレビューを見かけたが本当にそんな感じ。
あとラストの絡みシーンの「いれてないのにイッちゃった…すけべ」がめっっっっっっちゃカッコよくて最高だった。「すけべ」の言い方カッコ良すぎるんだが………。
最近聞いた山下さんのメインがサヴィル・ロウなのだが、あれだと色気のなさに悩む真面目堅物童貞受けで、それがドンピシャでハマりまくっていたので、それとは真逆のチャラチャラしたヤリチン男がハマるのは本当にすごいなあと思った。声はあまり変わらないのに(てか声質的には真面目系なのに)、真面目もクズもどちらにもハマるところ本当に不思議な声だわ……と思いながら聞いていた。
相手役の野上さんの演技も可愛らしくてとても良くて、基本ウジウジしていてすぐ泣く受けをここまでストレスなく聞かせてくるのはすごいなと。マジでずっとウジウジしているしすぐ泣くので鼻につきかねないキャラクターなのだけど、ただひたすらに可愛かったしちゃんと芯のある子ということが伝わってくる演技だった。絡みシーンもこの人は本当に可愛くやるなあ。トロトロ感がすごく出てて好きだし、ビッチっぽいとは違うのだけど、気持ちいいこと好きそうな声なのが良いなあと思う。
あとオオカミくんのときもそうだったけど、フリトでのトーンが役と違いすぎて「誰!?」ってなる。
話としては割と普通だしキャラクターも取り立てて何かというわけではないけれど、キャストの好演が光っていたのでそこで聞かせる作品だと思った。すごく聞いてて楽しかったな!