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備忘録

プリパラ3期 感想

 

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こちらの続き。

 

神アイドルグランプリ編の3期はこれまでの総決算のシーズンで、土台作りの1期、新キャラが続々追加された2期と比べると、ややスタートダッシュが弱いという印象があった。刺激が薄いというか。新しい要素としてジュルル登場による子育て展開があるけれど、女児アニメあるあるの展開なのであまり目新しさを感じず。

なので最初の1クール目はコメディ的にも本筋的にもあまり際立った回がないように感じた。ただ2クール目からシオぽよの回だったり、ガァルマゲドン結成回などシリーズ通しても指折りの傑作回が出てくるのでこのへんからエンジンが徐々にかかり始めてきたなと。この後にはトリコロールの結成回もあって、ガァルマゲドン結成も含めてこれらは2期から続くドラマの1つの到達点でもあるから、さすがにテンションMAXにならざるをえなかった。でも3期からの要素があんまりハマってこないな、という印象があった。

これがガラッと変わったのがノンシュガーが結成されてからだった。これまでのユニットって3人のうちの2人は既に仲が良くて(そらみ、ドレシ、ガルマゲとか)、あと1人をどうにかするみたいなパターンが多かったから、ノンシュガーみたいな3人ともバラバラの方向を向いていてまとまらないパターンはすごく新鮮でメイン回は全て面白かった。

そして中盤に差し掛かるとジュルル(ジュリィ)とジャニスにもスポットが当たるのだが、このあたりの種明かしはプリパラってめちゃくちゃやっているようで、話の要素には全て意味があるのが本当にすごいと思った。2期でも思ったのだけど、一見無関係に思えたり、コメディ目的で追加されたと思える要素が綺麗に繋がっていくのにあっと言わされてしまう。

最後には神アイドルグランプリが開催され、既にアイパラを見ているわたしには、まあ見ていなくてもそらみスマイルが神アイドルになるということはわかっている。どちらが勝つかではなく、勝敗の理由が注目ポイントだったのだが、どのチームに対しても本当に誠実に描写していたと思った。続投キャラ同士のユニットとはいえ即席で作られたうっちゃりに対しても。「何かよくわかんないけどそらみが主人公補正で勝った」と思わされるような適当さを感じることなく、勝ったチームにそれだけの説得力を感じられる展開で、ストレスフリーで最後まで見届けることができた。

 

 

好きなエピソード

#105 ガァルル、目覚めるでちゅーっ!!

2期の終盤から実質ユニットだったガァルマゲドンの正式結成回。次回予告の時点で絶対泣くわと思ったら案の定号泣。ガァルルのメイン回に外れがなさすぎる……。

トモチケをパキれないボーカルドールの悲劇性は1期のファルルでやってしまったから、この回の泣かせどころはここではなく。誓いの儀式のときに、ガァルルが2人に自分は歌もダンスも上手くない、ランクもきっとそう上がらない、きっと足引っ張って迷惑をかける、それでもいいのか?と聞いたときに、あろまとみかんがすぐにそれを笑い飛ばすシーンで3人の絆にめちゃくちゃ泣いてしまった。

3人の絆もそうだし、追手をまくためのいたずらとか、積み上げたバリケードとか、ゲン担ぎのアイテムとか、子どもの遊びみたいだけど、そこには間違いなく子どもなりの真剣さと覚悟があって、こういうの見たらもう誓いの儀式させたれ……って思わざるを得ない。だからこそ阻止するつもりできたらぁらとファルルがユニコンから彼女らの儀式を守ったんだろうし。

からのアメイジングキャッスルはもう涙なしに見られない。ガァルマゲドンのライブってとにかく純粋にアイドルを楽しんでいるのが伝わってくるところが好き。他のチームと比べると勝負も称号も関係なく大好きな友達と大好きなアイドルをするのが楽しい!っていう気持ちをすごく感じる。子どもっぽいとも言えるけど、それだけ彼女たちは自分の「楽しい」に対してめちゃくちゃ真剣だし、だからこそ見ている側にも楽しさが伝わってくるんだろうなと思う。眩しすぎて泣ける。

 

#114 急げ!アイドルグランプリ!

トリコロール結成回。ひびきは2回もスーパーサイリウムコーデを取り逃しているので、ようやくと言ったところ。

これは2期から続くひびきの友達問題の解決編でもあるけれど、何がいいって無理にひびきにみ~んなトモダチ!を受け入れさせなかったところ。幼少期にお金で友達に手のひら返しされて、その直後に距離感の詰め方がサイコパスすぎるあじみ先生食らってるんだから、そんな簡単に癒えるトラウマであるわけがなくて。だけどみんなはまだ無理でもふわりとファルルの友情は信じられるようになったのは大きな一歩だし、それを承認するプリパラシステムの寛大さが最高だなって思った。と同時に簡単に全てを丸く収めなかったところにプリパラの誠実さをすごく感じた。

3人と1匹の友情が本当に良くて、ひびきに強い言葉で迫ってしまうふわりに、実は陰で練習していてひびきなりに苦しんでいることを明かすトリコさんとか、それを聞いてすぐに謝るふわり、「ファルルのためなんでしょ」とふわりをフォローするファルルのあたりは、ちゃんとチームワークができあがっていて温かい気持ちになった。

そしてMon chouchou!!本当に本当に楽しみにしていたのだが、歌い出しの「これより我々は 君たちの全てを奪う」で度肝抜かれた。宣戦布告から始まるの、あまりにも王者の風格がありすぎる。これ観客への宣戦布告でもあるし、ライバルチームへの宣戦布告でもあるよね。そして後ろ姿から始まるカメラワークも、このフレーズの振付も最高すぎるんよな……。

ラスボス2人を擁するチームなので、ピュアモみたいな壮大さで殴ってくる曲でもよさそうなのに、優雅で明るくて爽やかな曲なのがかえって"強者"を感じて好き。ふわりとファルルの透き通る高音と、ひびきのカッコいい低音のハーモニーがすごく聞き心地良いし(ひびきがいると上下の厚み増して本当にいい)、振付もプリパラ楽曲の中でも最高難度だと思うので、まさしく格の違いを見せつける王者の曲で最高の曲だった。3期の楽曲の中で1番好き。

 

#123 ノンシュガー漂流記

ノンシュガーの話、全部面白くない!?!?!?!?

面白すぎてビックリする。どのチームも結成まではすったもんだあったけど、チーム結成までも結成してからここまでトラブル続きだったチームってない気がする。のんって1人3役のトライアングルができちゃうくらい姉と比べると器用で何でもできる優等生タイプだからこそ、初めて姉よりも上手くいかない状況に立たされるのが面白い。

無人島サバイバルという極限の状況に置かれて、バラバラだった3人がやっと本当にチームとしての結束を固める王道展開はやっぱり良い。自由奔放にやっているようでのんの嘘にちゃんと気付いていたペッパーとか(このときペッパーがちりに見せたのんのノートが健気すぎて泣ける)、綺麗好きゆえペッパーとそりが合わなかったちりが勇気を見せてペッパーを守ろうとするシーンとかすごくグッときた。今まではのん1人がチームをまとめるために頑張ってそれが空回りしているように見えていたけど、やっとのんの頑張りに2人が応えてくれたっていうところも感動ポイントだったなあ。

ノンシュガーはじゃんけんのグーチョキパーのように、いい意味で3人が方向性がバラバラで統一感がなく、それなのになぜか調和しているところが面白いユニだよなあ。

 

#130 女神の想い、ママの誓い

3期で1番泣いた。ラスト5分くらい引くほど泣いた。 次回予告からも、OPがなかったところからも、明らかに普段とは違う回という雰囲気が漂っていた。

ここで3期で起こったことはほとんどジュリィの計画通りだったことが判明するんだけど、これが本当にすごい。姉の方が妹より何枚も上手だったし、赤ちゃんになったのもアイドルのそばにいながら、必要以上の干渉をできなくするためって考えるとあまりにも理にかなっている。今までジュリィって生真面目すぎるジャニスと比べて、自由奔放でめちゃくちゃな印象があったけれど、自分が消滅してでも次の女神になるジャニスのためにアイドルを近くで見てほしかったってズルいよ~~~~!!!でもアイドルと近くで接したかったのはジュリィの夢でもあるから、妹のための自己犠牲ってだけではないけれど、ジュリィの覚悟がすごすぎる。

そしてこの回の見どころはやっぱりラスト数分のジュリィとジャニスがみんなに声をかけるところ。アホほど泣いた。ジュリィは3期からの登場だけど、女神だから3期以前のみんなの歩みも見た上での言葉なのがまた泣ける。短い簡単な言葉の中にみんなへの愛とエールが詰まっていて、ここまでの彼女たちの歩みを見てきてる視聴者としては涙なしに見られない。ただひびきやドロシーはちょっとギャグっぽい感じもいい。でもギャグっぽさありながらもちゃんとしたエールなんだよな。

特にシオンの「初志貫徹!」とみれぃへの「もうアイドルやめるなんて言っちゃだめよ」で泣いてしまう。あとはレオナへの「一生守る人が決まってるなんてあなたは幸せね」もめちゃくちゃ好き。ドロシーへは最初に「弟想いで」って言って、レオナへはこれなので双子の絆を感じてしまう。

そして最後のらぁらのところではもはや泣きすぎてよくわからなくなったが、らぁら以外とは女神とアイドルという関係性だったけど、らぁらとだけはママとジュルルの関係性になるのがめちゃくちゃ泣く。

これから始まる神アイドルグランプリへの序章としてこれ以上ない傑作回だった。

 

#135 スマイル0%

そらみvsトリコロール回。神アイドルグランプリはどれも名作なのだが、ピックアップするならやっぱりこれでしょう!衝撃がめちゃくちゃすごかった。

トリコロールといえば1期のラスボスと2期のラスボスがいる実力トップクラスの最強ユニットだし、わたしとしては単純にトリコロールが好きなので、これならそらみが勝ってもおかしくないという理由付けをしっかりしてほしかったし、どう描いてくるのかが楽しみだった。

先攻のトリコロール、マジですごかった。トリコロールの好きなところって、登場から既に演出の一環なところで、多分これ考えてるのひびきだろうけど、ひびきのタレント、エンターテイナーとしての経験値をめちゃくちゃ感じるんだよね。からの4連続メイキングドラマは1期のファルルのMD連続全コピーを彷彿とさせる絶望感がある。パフォーマンスが終わった直後、一瞬観客が呆然として静まってから一気に歓声が沸き上がるのも観客のリアルな興奮が伝わってきたし、どうやって勝つん!?!??!と。

それで、こんな状況で、Make it!出してくるとかある!?!?!?!!?!?!?

Make it!出してくるのズルいよ!!!!!」って声が出てしまった。心の底からやられたーーー!!!!!!と思った。先攻のトリコロールあんなにすごかったのに、Aメロの「らぁら!」「みれぃ!」「そふぃ!」ってみんなのコール聞いて、これそらみ勝ったわって思ったもんね。1番Aメロでそらみの勝利を確信した。めっちゃ楽しそうだもん観客が!アイドルとファンの一体感をすごく感じたし、実際こういう一体感感じられるライブめちゃくちゃ楽しいよね。わかる。

確かにトリコロールは実力最強格だけど、プリパラにおいてMake it!に勝てる曲は存在しないと思っているので、もうこの曲出してきた時点でそらみの勝ち。しかもこれを提案したのが、2期で散々ひびきに苦しめられてきたみれぃなのがまたアツい。

客席からの登場からしてそうだったけど、ああいうステージの上も下もなく、誰でも歌える人気曲で、観客みんなを巻き込んで一緒に盛り上がるライブって「み~んなトモダチ!み~んなアイドル!」を体現していると思ったし、トリコロールには絶対取れない戦法だし、そらみだからこそ最大の効果を発揮する戦法なので、文句つけようのない勝負だった。

これグランプリの開催地がプリパリだったらトリコロールが勝っていたと思う。Make it!はパラ宿だからころウケる曲だし、プリパリは実力主義な感じもするから、終始そらみが勝負の運を持っていて、ホームの利を最大限活かした上での勝利だったなと。真っ向からの実力勝負は端からする気がなかったので、トリコロールが実力では上であるという格は一切落ちていないのもすごい。

本当にただ一点も非の打ち所がない素晴らしい回だった。傑作。

 

番外編(ギャグ回で好きな話)

プリパラは基本息をするように狂気が挿入されるので、何をギャグ回とするのかは難しいところだが、本筋に関わらない話で好きなものを。これは3期に限らない。

 

#20 パスタVS忍者

双子が可愛い。らぁらのお店vsドロレオのお店という対決でありながら、そらみvsドレシの対決にもなっている感じ素直に面白い。あと校長先生の食レポゲラゲラ笑った。

 

#63 トモチケは世界を救う

24.5時間TV回。これギャグ回の傑作では!?とにかくゲラゲラ笑える。らぁらたちの企画にひびきが部下たちを使ってクレーム入れまくって潰す流れがとにかく面白すぎる。どんどんグダグダになっていく24.5時間TVを結局最後の1人になるまで見てしまうひびきが死ぬほど笑える。

 

#102 変幻自在!ジュエルチェンジぽよ♡

ジュエルチェンジで6人のキャラが変わってしまうの、面白くないわけがない。シオぽよ最高。

 

#107 緊急会議!びんわんマネージャーだクマ!

マスコット回好き。何だかんだみんな自分のチームが可愛くて仕方ない感じが出てるのが好き。 

 

1期→2期→3期につれ好きなエピソードの感想が長くなってしまった。

アイパラだけで終わるつもりだったのが、まさかプリパラ3期まで全部完走するとは思わなかった。社会人になって長期アニメ見られるとも思ってなかったし。でもそんなわたしでも2ヶ月でプリパラ+アイパラを完走できるほど面白かった。本当に出会えてよかったプリパラ。

というわけで、これからスタートするアイドルランドプリパラを楽しめる準備は万端!プリティーシリーズの新作が発表されたり、ライブが発表されたり、ようやくこうした動きに対してちゃんとついていけるぞ!!!!

今はとりあえずオータムライブのチケットがめちゃくちゃ欲しいです!!!!!!!