長文置き場

備忘録

プリパラ1・2期 感想

プリパラ3期分、全140話を見終わったのでその感想。

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ある日お年ごろの女の子たちに届く招待状。それはファッションやダンス、音楽といった女の子の夢と憧れが詰まった「プリパラ」の入場チケット。そこでは毎日のように、歌やダンス、ファッションセンスを競い合うライブが開催され、その様子はTVやネットを通じて世界中に発信される。今やトップアイドルはこのプリパラから生まれるのだ。主人公・らぁらも友だちと同じくプリパラに興味津々。でもらぁらの学園では小学生のプリパラは禁止…ところがひょんなことからプリパラに初入場してしまったらぁらは、なりゆきからライブに出ることに。どうなる、らぁらのプリパラデビュー!?

 

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WITH3rdに備えてアイパラを予習したところ、予想以上にドハマりしてしまい(ラスト5話ガチ号泣した)、アイパラのみ見るつもりが気づいたらプリパラも見ていた。

話がめちゃくちゃ面白く前シーズンも気になったからという理由が大前提としてあるが、もう1つにレオナ・ウェストちゃんくんがめちゃくちゃに可愛くハートを鷲掴みにされてしまったので、レオナのこともっと知りたい!!!!!という動機もかなり強くあった。

というわけで以下シーズンごとの感想と各シーズンで好きなエピソードを書いていく。レオナを見たいという動機で見始めたところ、案の定その色気にリラックスな魅力にメロメロになってしまい、ドレシ自体が好きになってしまったので好きなエピソードはドレシ贔屓になることをご了承いただきたい。例によってネタバレ全開。

 

 

1期 プリズムボイス編

全ての始まりにして至高。もちろんどのシーズンもめちゃくちゃ面白くそれぞれの魅力があるのだが、どのシーズンが1番面白かったかと聞かれたらわたしは1期と即答する。2期や3期と違って1期は全38話と短めなので、本当にダレる瞬間がない。そらみスマイル結成で1クール、ドレッシングパフェ参戦&プリパラ嫌いの校長のエピソードで締める2クール、ファルル参戦からのクライマックス3クールと流れが完璧で唸らされた。

そして何よりわたしが1期で大好きなのは終盤の展開である。これ以上に完璧な展開ある!?この終盤の展開が大好きだからこそわたしはプリパラでは1期が1番好きといっても過言ではない。奇跡は特別な力を持った誰かが起こすんじゃなくて、そこにいるみんなが強く願ったからこそ起こる。これぞみ~んな!トモダチ!み~んなアイドル!を体現する展開でもう涙が止まらなかった。

 

そして楽曲でいっても1期の楽曲ものすごく好きだ。

Make it!についてはもう言うまでもない。プリパラファンの方のブログに「No Make it, No プリパラ」と書かれていて激しくうなずいてしまったが、やっぱりこの曲が持つ力は本当にすごいし別格の存在感がある。「オシャレなあの子マネするより 自分らしさが一番でしょ」って歌い出しから心を鷲掴みにされてしまうのが大好き。

あとそらみやドレシで言っても結局1番最初の曲がわたしは1番好きなんだよなあ。Pretty Prism Paradice!とNo D&D code大好き。後半の曲と比べると歌にも初々しさとか駆け出し感があって、良い意味の洗練されてなさがすごくグッとくる。

そしてファルルの0-week-old。この曲は派生曲がいくつかあるけれど、納得せざるをえないほどに楽曲が強い。初めて聞いたときの衝撃たるや!

 

プリパラ3期+アイパラを見た今、やっぱり1期が傑作だったからこそ、ここで土台作りがきちんとされていたからこそ今でも愛されるシリーズになったのだなと思う。

 

好きなエピソード

#1 アイドル始めちゃいました!

全ての始まりの始まり。アイパラから見始めたので、らぁらは最初はあまり自分に自信がなくて、自分がアイドルになれるわけない!って思ってた子なんだとビックリした。

やっぱりこの回で1番好きなのは、ステージに立つ自信がないらぁらに対するみれぃの「プリパラは好きぷり?じゃあ大丈夫!」というセリフ。もう本当にこのセリフはあまりにも偉大。後のシーズンでも何度かこのフレーズは出てくるけど、聞くたびに目が潤んでしまう。プリパラでアイドルをやるのに必要なのはこれだけなんだよな。

そして今日アイドルタイムプリパラの1話を見たのだが、らぁらがゆいに「プリパラは好き?なら大丈夫!」と声をかけるシーンがあってめちゃくちゃグッときてしまった。

 

#18 レオナ、全力ダッシュなの!

レオナ推しとしてはこのエピソードは絶対外せない。ここでレオナは実は男の子であることが判明するのだが、実はそこが話のメインではないところがすごい。みんな衝撃を受けこそすれ、プリチケ届いたならいっか!とすぐ受け入れてしまうのがいい。

これはいつもドロシーの陰に隠れていたレオナが自分の殻を破るエピソードでもあるけど、シオンがレオナが元々持っている良さに気付くエピソードでもあると思う。レオナの自己主張の弱さは、他人を尊重したい優しさの裏返しで本当に慈愛に満ち溢れた子なんだよな……。

ここでレオナとそふぃが仲良くなるのもいい。そふぃの「今のままじゃダメかなって思ったときはもう変わり始めてるから」ってセリフが大好き。

 

#25 クリスマスプレゼントフォーユー!

24話から続く校長先生編は本当に名作回。校長先生は自分と同じような人が出てこないようにするために教育者になってプリチケを取り締まっていたのだけど、実はひめかがプリパラに来れなくなった理由はひめかの学校の校長がプリチケを取り締まっていたからっていう種明かしがめちゃくちゃすごい。

らぁらママがシュガーを信じていたとき、ずっとひめかやプリパラを恨んで憎んでいた自分に友達の資格はないって言う校長先生に、じゃあまたもう1度友達になりましょうというらぁらママがすごく良い。何かこの母にしてあの娘ありって感じで。

そしてこの回はそらみドレッシング初結成回で、ここで披露されたRealize!がめちゃくちゃ好き!!!!この曲大好き!!!!ライバル同士が手を組む展開めちゃくちゃ熱いし、Realize!の勝利確定ソング感もすごくて、もう向かうところ敵なしだー!!!ってすごくテンションが上がった。

 

#26 いよいよあの子がデビューでちゅ

ファルルデビュー回。25話で披露されたそらみドレッシングのRealize!の無敵感がすごくて、このチームに勝てるアイドルとかいるんか~????って思ってたところの、0-week-oldの衝撃。これは全てをひっくり返すとんでもない新人が出てきたぞとわからされた。

今までの楽曲とは全く違う幻想的で退廃的な曲調。虚ろで操り人形のように歌い踊るファルルがすごく強烈で、すぐに世界観に引き込まれてしまった。1期ラスボスに相応しい圧巻のライブでインパクトが強い回だった。

 

#32 みれぃ、ぷりやめるってよ

2期の展開を見ても、みれぃは凡人ゆえガチガチに計算でカバーしている分、メインキャラの中でもぶれやすかったり悩みやすい面があるなと思う。

自分で自分のことはなかなか客観視できないし、自分のことゆえに見えなかったりもするけれど、ファンの立場だからこそ見えるものがある、ファンの言葉で自分のスタンスを取り戻せるっていう流れがめちゃくちゃ好き。みれぃのキャラ作りはもちろんファンに向けてのものだから、ファンにぷりを肯定されることがやっぱり1番効くんだろうな。このときの雨宮くんは本当にカッコ良かった。

あと正直ビジュアルでいったらぷりみれぃよりもアイドル検事みれぃの方が断然好き。

 

#37 奇跡よ起これ!ミラクルライブ!

わたしはこれがプリパラ全140話の中でナンバーワン神回だと思う。らぁらのプリズムボイスで、そらみドレッシングのパフォーマンスで奇跡が起こってファルル復活だって普通そう思うじゃん!?!?

そうではなくてそこにいるみんなが、ファルルのことを想って歌ったから奇跡は起きるし、その歌声こそプリズムボイス。これぞみ~んなトモダチ!み~んなアイドル!を体現する展開だと思う。このプリパラが好きなあらゆる人に門戸が開かれている感じがたまらなく好き。

この回のライブで使われているのはMake it!なのだが、もうイントロかかった瞬間号泣してめちゃくちゃになってしまった。

 

2期 ドリームシアター

完走した今にして考えると、これは3期への壮大な準備編だったのではないかと思う。メタ的なことを言えば、1期の時点ではそらみとドレシしかユニットがいないから、グランプリをやっても盛り上がらないわけで。神アイドルグランプリに向けて対戦相手となるキャラクターを追加するためのシーズンが2期なのではないかと。

2期独自のシステムとして5人1チームで参加するドリームシアターが導入されているので、神アイドルグランプリの進展がほぼなく、ユニット単位での動きも少なめ。最初は5人1チームとか何でそんな中途半端なシステムやるんだろう?どうやって話を進めていくんだろう?と疑問がいっぱいだったが、終盤でこれがやりたかったのか……!と点と点が繋がった瞬間「やられた!」と思った。

2期でいえば、ラスボスである紫京院ひびきの存在なしには語れない。2期は彼女の物語と言っても過言ではないから。そしてドリームシアター導入の謎もひびきが本格的に動き出したときに全てを理解した。ユニット単位で動くとなれば天才チームvs凡人チームの構図は作れないし、ひびきは友達嫌いゆえ既存のユニットを解体させてチームを作ることも目的にあっただろうし、そのためには中途半端な5人1チームのドリームシアターシステムが物語上必要だった。このへんの手腕がお見事すぎる。やっぱり2期はひびきのための物語なんだなあ。ただひびきとの対立や彼女が抱える問題は2期では完全に解決されないので、2期の終盤はややカタルシスに欠ける部分はあった。それも踏まえてやっぱり2期は3期への橋渡し編だったのかなと。

もちろんひびきだけではなく、アロマゲドン、ふわり、ガァルル、あじみ先生などメインキャラクターが増えてものすごく賑やかなシーズンでもあった。特にあじみ先生は強烈というか、プリパラが生み出してしまった最凶の怪物というか、あじみ先生を見るとこれ以降どんなキャラクターが出てきても全く動じなくなった。

 

好きなエピソード

#44 イゴ、さらばウサ!?

ドレシ解散危機回。我の強いシオンとドロシーがいて、深刻な解散危機がむしろここまでよく出なかったなと思わなくもない。いつものように我の強さゆえに衝突する2人なのだが、この回では相手がドレシを裏切ってアロマゲドンと組もうとしていることが喧嘩のトリガーになっているのが逆に2人のチームへの愛着を感じる。

こういうときレオナをきっかけにチームがまとまるあたり、レオナってドレシの土台的な存在なんだなと実感する。そしてケガを負ってでもライブをしようと思ったのが、それによって2人を説得したいとかじゃなくて、みんなにライブ見せるって約束したからなのが他人のために行動できるレオナの優しさが表れててすごく好き。

 

#46 でび&えん保育園!ケロ?

あろまとみかんの過去話。とにかく尊いとしか言えない。2期ってひびきのせいでユニットが分断されたり色々ごちゃごちゃするのだが、そんなときでもひたすら仲良しでもはや見せつけているとしか思えない2人は2期の清涼剤といっても過言でなく、そんな2人の出会いの話はやっぱり最高。

大きい声で喋れなかったあろまが悪魔キャラとの出会いで大きな声を出せるようになったのとか、みかんのあろまが大好きであろまと一緒にアイドルしたいから天使キャラになったのとか本当に良い。みかんのとにかく自分に素直で、良い意味のこだわりのなさがガチガチに作りこむあろまとの相性が良いんだろうなーと思った。

 

#73 彼女がデビューする日

紫京院ひびきって男装の麗人でCV斎賀みつきで天才キャラってこれ好きにならんオタクおるんか?????と思うほど設定の時点で勝利が約束されたキャラなのだが、ひびきというキャラのすごさはこの回に詰まっていると思う。

とにかくこの回で初披露された純・アモーレ・愛インパクトが凄まじかった。プリパラ3期+アイパラ通して好きなライブベスト3に入る。何がすごいって、これまで割とネタキャラ的な立ち回りだったり問題行動が多く決して褒められることはしていないのに、これを見た瞬間そんなことは消し飛んでただただひびきのパフォーマンスの虜になるしかなかったこと。天才はライブで黙らせるんだなと。初ライブでゴールドエアリーもそりゃ出せるわ。ゴールドエアリーで舞いながらサイリウムを紫一色に変えるの大好き。

このときのひびきって友達嫌いだから、ユニットよりもソロ向きな感じがあって、この後に出てくるセレパラ曲よりもピュアモの方がひびきの強さがより出ていたと思うし、こんなん絶対勝てんやろ……とより思わされた。

あとみれぃたちとウィンドリについて言い争っている間にも観客からのアンコールの声があがっていて、話し合いが終わったと同時にひびきのピュアモアンコールがEDとして使われる演出がマジで大好き!!!!!!

 

#80 ポップ・ステップ・ガァルル!

これ2期の中でも1、2を争う、そしてシリーズ通してもベスト10には入る名作回だと思う。みれぃのアイドル辞める宣言はものすごく衝撃的な展開だったが、そんなみれぃをもう1度立ち上がらせたのが、最初は歌もダンスも大嫌いだったガァルルなの脚本天才!?!?!??!しかもそらみのライブを見てアイドルの楽しさを知ったガァルルのライブでみれぃが復活するのもまた良いんだよな……。

ガァルルの歌は外しているところも少なくない上ファルルみたいに綺麗な歌声でもなく(この絶妙に音外した拙い歌い方、真田アサミさんすごすぎる)、ダンスでも何回か転んでしまっていて、お世辞にも上手なパフォーマンスではない。なのに涙が止まらなくなって死ぬ。まあユニコンの前説の時点で爆泣きしてたけど……。転んでも笑顔で立ち上がって、ただただ純粋にアイドル楽しい!という気持ちが伝わってくるライブ、素晴らしいとしか言いようがない。プリパラの本質ってこれじゃん……!

わたしは2期のライブだとひびきデビューライブとこの回のガァルルのライブが2TOPで好きなのだが、この時点で監督や脚本の手のひらに乗せられている感じがする。天才vs凡人の対立軸が2期にはあるけれど、みんな違ってみんな良い。天性の才能とカリスマ性でねじ伏せるひびきのライブも、お世辞にも上手くなくてもひたすら楽しんでいる気持ちが伝わってくるガァルルのライブも、どちらもめちゃくちゃ感動できたから。

そして復活後のみれぃの「ところで2人とも、プリパラは好きぷり?」で涙腺に追いうちかけられる。本当にキラーフレーズ。

 

#85 逆襲のセレブリティ4

3期通して双子メイン回はこれが唯一ではないだろうか。レオナ推しとしては物語を追っていくうちに自然とウェスト姉弟だいしゅき……の気持ちになってしまうので、双子回は待望だった。とにかく双子成分がいっぱい吸える双子尊い回。ありがてえ。

小さい頃はドロシーに助けてもらって守ってもらってばかりだったレオナが、今度は自分の番とドロシーを助けに行くのには胸が熱くなるし、そんなレオナの姿を見てドロシーがもう昔のままのレオナじゃないと弟離れの一歩を踏み出すのもまた胸に刺さる。ウェスト姉弟って登場初期こそレオナがドロシーによりかかっているように見えたけど、実際ドロシーの方がレオナにベタベタで独占欲強めだから、ドロシーの心境の変化がめちゃくちゃグッときた。

あとドロシーって本当レオナに対しては真っ当に優しくて思いやりのある弟想いの姉ちゃんなんだよな。それがなぜレオナ以外にはあまり発揮されないのか……。 回想の「そんなに雪玉が好きなら雪玉とキスでもしてろーーー!!!」っていじめっ子たちに雪玉ぶつけるシーン好き。この頃から煽りのセンスがある。

そして待望の双子曲!!!Twin mirror compact、キュートでポップな曲だけど歌詞をよく見ると、これから離れ離れになる2人のことがちゃんと表されていて。でもこの別れは前に進むためのものだし、常に一緒にいなくても、離れた場所にいたって2人の心は繋がってるっていう曲でめちゃくちゃ良い曲。パフォーマンスもキキララカラーの双子アイドルは天才ということを改めて実感させられる可愛い満点の2人で本当に最高だった。

 

 

 

本当は3期まとめて1つの記事にするつもりだったのだが、あまりにも長くなりそうなので一旦ここで分割する。3期の感想はこっち。

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