ケタ外れの資産をもつ神戸家の御曹司・大助が赴任したのは、警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる「現代犯罪対策本部準備室」、通称「現対本部」。そこで大助は情に厚い男・加藤 春とバディを組まされる。人の命すら値踏みする大助に対して「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。対立する2人の前に立ちはだかる、様々な事件と謎。常識を超えた捜査が今、始まる――!
そういえばこれ熊ちゃんと興津さんいるんだよなーと思い調べてみたところ、11話ならすぐ見れるやんと思って見た。1日で完走した。
5話までは1話完結式の刑事もので、6話以降が長編といった構成。
個人的には全13話にして1話完結回をもっと見たかったなーと思った。1話ゲストの強盗カップルが水島大宙さんと日笠陽子さんでビックリしたので、これゲストとモブ声優が豪華なやつだな?と思ったらその通りだった。誰がゲスト声優なのか楽しみにしながら見ていた。
4話で加藤が見ていたドラマに出ていた刑事役の人めっちゃ声良いな誰だろ?と思ったら石川界人くんで、やっぱ界人くんの声好きなんだよなわたし……と自覚した。
閑話休題。
刑事ドラマといえど推理要素はあまりなく、神戸の規格外の金遣いで解決していく様と豪華なゲスト声優を楽しむ作品だった。ぶっ飛んではいるものの過剰に映像が派手派手しかったりトンチキでもないので、テンション高すぎて疲れる感じではないのがよかった。
前半の1話完結パートも楽しかったし、後半の長編パートも無駄にダラダラしている感じはなく簡潔にまとまっていたので全体を通してすごく好印象だった。
ゲスト声優に触れたのでメインキャストについて。
加藤役の宮野さんは、正直最初はもう宮野さんに熱くて青臭い役は似合わないのではないかな、もっと若手でフレッシュ感ある人の方がいいのではないかと思ったのだけど、ゲストの豪華さだったり、上司役が小山力也さんだったり神谷明さんだったりなので、そのバランスを考えれば妥当かなと思った。
熱くて青臭いとはいえそこまでうるさいわけではなく、落ち着いたところもあるキャラクターなので、若々しく作りすぎてキツいなというところは全くなくて、終盤の盛り上がる部分では、やっぱりこういう見ている側のテンションを上げるようなシチュエーションは得意な人だよなあと感じた。
神戸役の大貫さん。正直最後まで慣れなかったというのが率直な感想。本職の人使ってほしかったなーーーーー。映画だったりソシャゲ原作アニメでの本職ではないキャストならまだわかるのだけど、深夜アニメのnot本職キャスティングは本当にちょっと意図がよくわからない。
1クールで上達を期待する方が酷なのは重々承知だけれど、やっぱり演技力が展開に全く追いついていないので、終盤になるにつれて「上手い人だったらもっと盛り上がるんだろうなあ」と思ってしまった。神戸と加藤のバディぶりも、そもそもの描写があっさりめとはいえ、演技が拙いせいで説得力や熱さが不足してたね……。
まあこれはキャストのせいというより、キャスティング班なんでだよという案件。
とはいえ個人的にはヒュスク役の興津さんが最高だったのでプラマイ総合したらプラス。わたしはAIの演技が大好き*1なので(上手い人がやると平坦で冷たい喋りから色っぽさが滲むのが大好き)、それを興津さんで聞けたのでハッピーハッピーだった。やっぱり興津さんは上品で色っぽくて良い声だなあ!声オタ的には10話で茂丸(宮本さん)の手にヒュスクが落ちたときが1番興奮ぶちかました。
それと棒演技と上手い人がやる平坦で起伏のない演技は全く別物ということが興津さんの演技聞いてるとわかるので、そういう意味でも主役の大貫さんちょっと気の毒な分もあった。
それと印象的だったのはOPとEDがめっちゃカッコ良かったこと!
元々SixTONESは好きなのでNAVIGATORはヘビロテしていたんだけど、OPとして聞くと改めてカッコよさを実感する。イントロのブチ上げ感がすごい。OPのクール・スタイリッシュさとは違い、EDはスカしたような感じのロックなのだけどそれはそれで作品の雰囲気に合っていてすごく良かった!
ほとんど声優の話しかしていないレビューになってしまったけれど、綺麗によくまとまった面白い作品だった。以上。