長文置き場

備忘録

【BLCD】サハラの黒鷲2 sideアルキル 感想

魔性の精液を持つ元調教師×血気盛んな元奴隷商人
新たにはじまる、最も淫靡な寝物語…。

とあるオアシスのはずれに黒鷲という奴隷商人がいました。
黒鷲はとある争いで集落と奴隷を失ってしまいます。
けれど代わりに仲間を得て新しい道へと進みました。異国から来た男に寄り添いながら…。
今回は、母国での過去に苦い記憶を持つ、その異国の男を中心としたお話です。

最も淫靡なアラビアン・エロスが2枚組仕様でドラマCD化!

https://e-fifth.net/faca0344f/

 

キャスト

ロキ:熊谷健太郎
アルキル:佐藤拓也
ヴェン:中島ヨシキ
トール:榎木淳弥
イングル:山下誠一郎
ロゥ/マキシュ:小林千晃
グラン:木島隆一

 

やっと……やっと聞けた!!!!!

フィフスアベニューやクロネコヤマトにお手数をかけるやらかしをしつつ(本当に親切な対応ありがとうございました……)、やっとゲットできた!

というわけでさっそく感想。

 

感想を3点でまとめると

・熊ちゃんは今回も大天才

・ただ話はめっちゃ冗長(1枚で十分だと思う)

・でもキャストが最高すぎるので2枚組でたっぷり演技を聴けたのは良かった

 

色々言いたいこともあるけれど、まずはとにもかくにも今回も熊ちゃんが最高で天才すぎたので本当に良かった!!!

そもそもロキというキャラクターがすごく良いのだけど、多分熊ちゃんの演技でロキの良さが300%くらいになってる。今回も絡みシーンのときのエロ可愛さと普段の男らしいスパダリぶりのバランスが最高すぎて!

受けとしての色気はもちろんのこと、ロゥやモブを追い払うときなんかはオラオラしていて余裕のある攻め感ある色気が半端なくて、色気の使い分けぶりに熊ちゃん天才すぎでは…?の感情以外失った。聞いている間多分1000回は「熊ちゃん天才では?」って言った。ロゥ追い払うときの「俺たちの味、うまかったか?」ほんとに好き。

 

でも話自体は結構冗長。引き延ばしている感じがすごくした。

ロキとアルキルのすれ違いも、別にギスギスしたりはしていない分そこまでストレスではないものの、丁寧に心理描写されているというよりはディスコミュニケーションでダラダラと引っ張っているなあという印象の方が強い。

お互いに甘え下手で1人で抱え込んでしまったり、アルキルは本当にロキに愛されているのか不安で、ロキはロキでやきもちに無自覚だったりで、微妙にすれ違うんだけど、何だか同じようなすれ違いの繰り返しで冗長だったなあ……。

あ新キャラのヴェンも、もっとロキに対して敵対してくるブラコンこじらせキャラかと思いきや、全然そうではなくかなり友好的な子だったので、余計やたら尺長いなと思った。

そう思うと1枚でギュギュっとまとまっている前作の方が面白かったなあと感じてしまった。元々エロ重視の作品なのだから、変にドラマ要素なくてもよかったかなと。

最後の最後の絡みシーンでロキがアルキルに甘えるところは、今までのすれ違いがあったからこそのカタルシスはあったし可愛かったけど!熊ちゃんほんとに天才。まあ前回の本当の名前教えるシーンの方がカタルシスあったけども……。

 

あと黒鷲たちに敵対するポジションとして、1巻のグランは木島さんの演技も相まってすごく存在感のある良いキャラだったのだけど、2巻でそのポジションとなるロゥとマダムはグランと比べちゃうとなーーーみたいなところはあった。そのへんも満足度に関わっている感じはする。わたしグランめっちゃ好きなのよな。

まだロゥはグラン以上に詰めが甘くてポンコツ可愛い割に、娼館でグランと仲良く喧嘩しているのめっちゃ好きだったのだけど(この2人のシーンもっと聞きたかった)、マダムはキャラとしては悪くはないがBLで見たいって感じでないのよな。

ロキの母親との百合感は「お、ええやん」と思ったけど、でもこれBL……。特にサハラみたいなエロとエンタメ性に極振りの作品だと場違い感がすごくしてしまった。

 

でもキャストは本当にみんな好きな人たちばかりだしマジで最高なので、演技をたっぷり聞けたと良い風に解釈することもできなくはないのがズルい作品。

今回初登場のヨシキ、BLCD出始めの作品とか聞くとマジで上手くなったんだなと思った!弟キャラということで高めで来るのかなと思いきや、割と低めで(熊ちゃんと同じくらい)、このトーンめっちゃ好き。本当に色んなトーンの声が出る人だな。

本編ではシリアスな立ち回りが多かったものの、特典CDではコメディ感があり可愛かったのがすごく良くて(猫のモノマネ笑った)、すごく良いキャラだった。

 

あと初登場ではないものの、今回めっちゃ重要な立ち回りになった千晃くん。

BLだとモブでは前作含めいくつか聞いたことがあったのだけど(山下さんのバーターかな?って感じでいたりするよね)、ガッツリ立ち回っているのは聞いたことなかったので楽しみ半分ハラハラ半分だった。

アルキルに好意を寄せる男娼という役どころで、個人的には色っぽいというより詰め甘すぎで可愛いなコイツって感じだったけど、役の雰囲気はちゃんと出てて良かったなと思った。グランと言い合うところマジで好き。「ショーで泣いて漏らすのが王族ですかぁ~?」のとこが好き。グランとロゥのシーンもっとほしかった……アホの子同士の言い合い可愛いんじゃ……。

でも良いな!ってころと、堅いなってところと、変に芝居がかってるなところがあるので、もっと自然に安定するようになればいいなあと思った。あと早くメインをください。おたくの事務所の先輩が全然メインなくて泣きそうなので……。

 

前回からの続投キャストは安定してみんな良くて、本当に好きな人ばっかりなので耳が幸せだった。2はわたしにとっては話の冗長さをキャストの良さでカバーする作品だったので……。

思うところも色々あったけれど、プラスマイナス総合したら圧倒的にプラスだし待ったかいのある作品だった!

 

フリートークもめっちゃ面白かった。

特に熊ちゃん・サトタクさん・ヨシキのフリトは最初の方みんな謎にハイになってて、開始すぐに面白くてゲラゲラ笑った。ヨシキがロキとアルキルについて「でもなんかほんと『ロキ、ロキィ~(高音)』」「『ロキがいないと眠れないぃ~!(高音)』って言ってたら『ワイもワイも!』ってなってたでしょ」って言ってたの死ぬほど笑ったんだけど、本当に2時間の内容マジでこれに尽きるんだよな。これは良い総括。

この他にもえのじゅんさんと山下さんの2人のフリトや、別のCDに熊ちゃんとサトタクさんの長めのフリトがついてきたけれど、どれも和やかな雰囲気で聞いていて楽しかった。

特に熊ちゃんサトタクさんのフリトでしていたBLCD収録の話が面白かった。サトタクさんのBLCDの収録では自分1人だけ気持ちよくならないように、会話のキャッチボールを大切にしているとか、熊ちゃんのBLCDの収録では台本見ているときより相手を見ているときの方が長い(息を合わせるために)っていう話とかがすごく興味深かった。

 

フリトでもside〇〇でまた出してほしいという話が何回か出ていたのだけど、今原作でsideイングルが連載中だそうで!!!!

ぜひぜひこれも音声化されてほしい!イングルは今回の本編でトールに「何か物騒」と言われていたりしているので掘り下げたら面白そうだし、あとは山下さん新規メインのかすかな希望なので……。