長文置き場

備忘録

【BLCD】サヴィル・ロウの誘惑 感想

■■■おまえがどんな色気を出すのか、俺に教えろよ

紳士靴職人の仁の悩みは、真面目で頑固な性格ゆえに華やかで色気のあるデザインの靴が作れないこと。
幼馴染みでテーラーの跡取り・蛍に教えを請うことになるが、 蛍が提案してきたのは色気を出すには“童貞を捨てろ”。
しかし童貞を捨てるどころか、蛍に処女?を奪われてしまって…?!

毒舌でイジワルなテーラー×真面目で実直な靴職人
若き職人たちが織り成すテーラーメイド・ラブストーリーが待望の音声化!

marble records / ドラマCD「サヴィル・ロウの誘惑」(特典付き)

 

キャスト

谷岡 仁:山下誠一郎

紫垣 蛍:興津和幸

志摩:立花慎之介

 

何やかんや手を出すのが遅くなった作品。

BLCDでは初興津さんなのでそこも楽しみにしていた。興津さんと言えば、ジョナサン・ジョースターのイメージがめっちゃ強いのだけど、実はそれ以降もちょいちょいアニメでエンカウントしていた。Orangeにも天晴爛漫!*1にもいましたね……。Orangeは「誰だこの良い低音」と思ったら興津さんだったということがある。

 

仕立て屋ものということだったけど幼馴染な2人の関係性も話の展開も実に王道。

キャスティングも変化球な感じはなくすごく王道だと思った。仁なんか最もオーソドックスな山下さんの使い方だなと思わせるキャラだった。

ジャンル柄お上品だし、序盤なんかは専門用語も飛んでいてめっちゃ雰囲気があったのに、色気のあるデザインを描けるようになるためという口実で蛍が仁に関係迫るところはめっちゃエロ同人誌のお約束展開みたいで雰囲気の落差に笑ってしまった。ヤりながらデザイン描くのはアリなんか!?

 

個人的には蛍が仁のオーダーメイドスーツを作るために採寸をするシーンが好き。えっち!でもエロ同人誌かな?みたいな感じでちょっと面白く感じてしまうとこ込みで好き。

あと本当に興津さんの声は上品な色気がほとばしってて良いなあと思った。「変なこと?気持ちいいことの間違いだろ?」すき。

 

脇役の変態志摩もすごく良いキャラをしていたし、この作品のオシャレで上品な雰囲気に立花さんの声がぴったりですごく良かった。可愛いと思った子に乳首ピアスを開ける癖とか縄抜けできるとか、出番多くないのにインパクト大のキャラクターでめちゃくちゃ面白かった。

蛍がいない間に仁に迫るものの、志摩的にはからかいすぎちゃったくらいの感じで悪役というほどでもないのがストレスフリー。

 

終盤、仁が抱かれている最中蛍への気持ちに気付いて泣きながら「好きです……すみません」と告白するところがめちゃくちゃ好き。最初なんか嫌味だ毒舌だと元気よく悪態をついていたところからのギャップがすごく良い。

あと蛍の「煽った責任ちゃんと取れよ、バカ」が色気たっぷりすぎてぎゃああああ!?!?となった。「バカ」が色気ほとばしってて天才すぎる……。本当に興津さんの声良いな……最高だ……。

 

総括するとすごく王道で、ドラマシーンとエロシーンの配分もほどよくすごく聞きやすかった。役柄の王道感も相まって、山下さんのBL聞きたかったら1枚目はこれ(かまほろばデイズ)と言えるくらい癖のない作品でよかった。

ただ仕立て屋ものというジャンル柄だったり、仁が褌履いてるのとかは、やっぱり視覚萌えも強い作品だから原作も履修してみたいなと思った!原作読みながら聞くのが1番の作品かもしれない。

*1:山下さん目当てで見ていた