前回の記事で
山下さんのBLは多分また買うと思います。
BLCDと格闘するオタク - 長文置き場
と書きました。この直後何のスイッチが入ったのかわかりませんが、気づけば山下さんの出演作5作品も買い込んでいました。人生で1番BLCD買っています。学生の頃はなかなか手が出せない単価でも社会人なら関係なし!最高!
今はデータ販売もされてるのめっちゃ便利ですね!?実家暮らしでも親の目を気にせずともたくさん買い込めるの良い時代だなあ……。データだと買った瞬間聞けるのもいいですね。
BLCD、一旦慣れてしまえば、1クールアニメや2時間の映画よりも短い尺で濃厚な演技が楽しめる反則的なまでのコスパの良さでポチる手が止まりません。前回の記事を書くにあたり三兄弟のCDを聞き返しているうちに、徐々に耐性がついてきたのか、今ではほとんど一時停止することなくスムーズに聞けています。
というわけで、ここ1週間で聞いたBLCDの感想をまとめていきたいと思います。
三兄弟、おにいちゃんの恋
美貌の三兄弟、ラン・ミキ・スー。
それぞれ父親は違うものの、お互いが大好きすぎる仲良し兄弟。
天使のような見た目の次男・ミキに対し、劣等感を抱いている長男のランは、
ミキの親友・アイに淡い想いを寄せていた。
だけど、ミキもアイのこと好きだって知っているから、この恋は内緒。
そんななか、仕事の客相手にウリをしていることをアイに知られてしまい…?おにいちゃんの恋をきっかけに兄弟に少しずつ変化が起こっていく―――。
大胆で破天荒、だけどとっても繊細な三兄弟たちの恋のおはなしが、
大ボリューム2枚組み仕様でドラマCD化!
・キャスト
アイ(神尾晋一郎)×ラン(駒田航)
★絡みシーン:多い
前回の記事で触れたんですが、ちゃんとした感想を改めて書きますね。
いくつかBLCD作品を聞くと、この作品めっちゃ好きだったんだなと思いました。本当に続編出ませんかこれ!?
ラン、ミキ、スーの性にガバガバなブラコン三兄弟がそれぞれに恋人を作る話で、それぞれお話が3つあります。登場人物が多い割にみんなキャラが立っているのと、掛け合いがすごく楽しい作品でした。シリアスな部分もあるけれど、基本的にコメディで笑える部分が多く、長編ながら気づいたら最後まで聞き終わっていたというような作品です。
ラン編
虎視眈々系一途男子×大黒柱な赤髪ビッチおにいちゃん
ランくんの話が1番シリアスっぽかったかな…?といってもすぐギャグになってしまうんですが。あらすじにある通り、ミキの好きな相手を自分も好きになってしまう話で、お兄ちゃんゆえに色々譲ったり我慢してきた苦悩がすごく伝わってきました。
そういう感じで前半は話が展開していったので、「俺のランくんだったのにいいいい!!!!!」には大笑いしました。ミキとアイの掛け合いが面白すぎます。
英語が喋れる設定ということで、英語のシーンとかが出てくるんですが、こまちゃんと神尾さんだと洋画の吹替感すごくて雰囲気良すぎ!!!!ってなりました。良い意味で気取った感じのでるコンビで、声の相性良いなあ……と思いながら聞いていました。
ミキ編
巨根忠犬な幼なじみ×金髪極悪天使じなんぼう
1番ギャグに振り切っているパートです。純粋に話として好きなのがこれです。
ミキは三兄弟随一の美貌を持ちながら性格には難ありというキャラなのですが、もっぱらコメディリリーフ的な立ち位置で誰と絡んでも面白いんですよね。そんなミキが主役のエピソード、面白くないわけがありません。いわゆるキャンキャン系の受けなのですが、ヨシキは本当に何でもできちゃうんだなあと思いました。本当にさすがの器用さですね。
お相手であるルイもなかなかに面白くて、モノローグでめちゃくちゃ笑えます。ミキのワガママに振り回される常識人枠なのですが、どこかアホっぽかったり、割と肉食系っぽい印象もしたり、面白かったなあ。野上さんのワンワン系な可愛さ愛嬌がありながらも、攻めとしてのリード力もバッチリある演技すごく良かったです。
スー編
褐色マイペースの末っ子×振り回される中年担任
いやあ性癖に刺さりすぎて困った困った……。まずスーちゃんがめっちゃ喋り方可愛いんですよ!低くてダウナーで眠そうな喋り方なんですが溢れ出る幼女感が凄まじくて。そんな幼女な末っ子が満を持して愛され末っ子ゆえの魔少年ぶりを発揮する回なので、聞いていてめちゃくちゃになりました……。山下さん、色気ダダ漏れ系あんまり得意じゃないと思うんですけど(そんなさっぱり感が聞き心地よくて好きなんですが)、スーちゃんみたいなこれから色気づく最中の少年はすごくハマってたし、魔性ぶりがよく出てて本当に最高でした……。
甲斐先生もまともなんだかヤバい大人なんだかわかんない人でしたね!生徒に惚れちゃうし惚れた弱みだから流されて関係持っちゃうし、だけど最終的にはランに謝罪しにいったからギリまともなのか…?
それはそれとして、傷ついた大人を少年少女が癒すみたいなシチュはものすごく好きだし、スーが先生に「卒業したら俺と結婚しよ」と言いに行く一連のシーンはマジで好きです。キュンとした。生徒×先生は最高だなあ~!?
笠間さんのしっとりしてセクシーな低音本当に良かったです。低音×低音の絡みって耳に優しくてマジで良いですね…!?癖になりそうでした。
凸凹シュガーデイズ
「ちっちゃくて可愛いこの子を、俺が守ってやりたい--!」
幼い頃に出会ったあの日、そう強く願った相手=花峰涙は、
のびのびすくすく育って現在は身長180センチオーバー。
一方、俺=松風雄二郎はというと、正直伸び悩み気味。
しかも高校生になってもまだ、男の幼なじみをかわいいと思ってしまう深刻なエラーを抱えたままなのだ。このドキドキの正体は、とっくのとうに知っているような気がするけれど…?
小さい男前君×でっかわほわほわ君の
幼なじみ2人がゆっくりじっくり恋をする、むずきゅんラブストーリー!
・キャスト
男前攻め×きゅるるん受けで気持ちいいくらいの王道作品!これ小柄男子×大柄男子でもあるからそこと中身のギャップ感もキーの作品だと思うのですが、ドラマCDだとどうしてもそのへんは削ぎ落されちゃいますね……。
受け攻めの属性は王道、幼馴染という安心感、展開も大体予想通りの少女漫画テイストな話で、BL初心者向けの作品だなあと思いました。だけどお話は短くもちゃんとまとまっていて、頭を空っぽにして楽しめる作品でした。仕事で疲れて帰ってきた脳にはこれくらい正統派で甘い作品がちょうどいいです。
とはいえ絡みシーンは普通にあります。本編はほぼ2人がくっつくまでに尺を使っていて、終盤に絡みシーンという流れでした。絡みもすごく可愛らしくて良かったです!
役柄的にはかなり直球だったんじゃないでしょうか。
山下さん声質は男前系なのに、男前な演技を薬研でしか聞いたことなかったので一周回って新鮮でした。やっぱりカッコいい声してるんだな~って思いました!
八代さんの方はあんまり詳しくなくて、SideMの翼くんしかパッと思いつかないんですけど、翼くんみたいなほわほわ大型犬系の演技で、お砂糖ボイスが全開で可愛かったです!
オルタナティブ
俺にひっかかればいいのに――
自由恋愛を楽しんでいた水原は、後輩の結婚式で出会った男・志田に興味を抱き、そのまま一夜を共にする。 真面目で清廉そうに思えた志田だったが、予想外に情熱的なセックスをする彼に我を忘れ淫らに求めてしまった水原は――?
・キャスト
めちゃくちゃ大人の恋愛ものでした!最初から割と良い感じだったしお互いに一目惚れしていたんだから素直になれば話が早いものを、大人の駆け引きと勘違いによるこじれと素直じゃなさでだいぶ両思いになるまで時間がかかった話でしたね。
エロも多いけどくっつくまでの過程もしっかり描かれているし、一筋縄ではいかないキャラクターたちもすごく魅力的でした!
メイン2人の演技もすごく良かったんですけど、これ年下×年上なのがめっちゃ重要なフェチポイントになる作品だと思うんですが、古川さんと山下さんだと年下×年上にあんま聞こえなかったなあというところがあり。同い年っぽく聞こえるというか、経験豊富な年上受けにしては山下さんの声質が若すぎる感じがしました。でも傷ついて切なげな感じの演技はめちゃ上手いんですよね(「嘘つき」のとことか)。そのへん本当にしっかり拾ってくれる……。
あと古川さんは、爽やかお兄さんなときはマジでめっちゃ爽やかなのに(こっち方面の演技聞くことの方が多いです)、エロいシーンではめちゃくちゃしっかりエロくてマジで声が良いなーーー!!!!!ってなっていました。強い。やべーもん聞いてるという感情に強く襲われます。
まほろばデイズ
奈良最高位・久鹿家の跡取り鹿の白羽と、拾われ子で人間の草介は幼馴染で腐れ縁。
皆に慕われ愛されている白羽は、使用人の子でしかない草介に、いつも全身で好きだと伝えてくる。
高貴で秀麗な白羽に尽くされて優越感を覚えつつも、白羽の想いには気づかないフリで一線は越えない間柄だった。
……はずなのに! 発情期の白羽が我慢の限界を超えて草介に襲い掛かり……!?
・キャスト
良かった~~~~!!!!!マジで良かった!!!!これ好きです!!!
ツイッターで「山下さんなら初めて受けをやったまほろばデイズがオススメ」というツイートを見たので買ったんですけど、有識者の言うこと間違いないな!!!と思いました。
原作読まないとわかりにくい設定だったり、最後あのオチにするなら草介と周囲の人との描写がもっとあれば説得力あったのにななど気になる点はあったものの、概ね満足しています。これはリピートもの!
草介はモノローグも多く、感情が揺れ動くシーンもかなりあるので、山下さんの人間ドラマ的な演技を楽しみたいならめちゃくちゃ最適な作品ですね。絡みシーンはあるもののめちゃくちゃエロい激しいというわけでもないので、初心者でも割と聞きやすい部類だと思います。
ヘタレ(肉食系)攻めとツンデレ受けなので属性も王道です。みんな好き。
物語を通して白羽が霊力を失った10年前の事故がキーポイントになるのですが、それについて全ての真相を知った草介がね~~~このときの山下さんの演技めちゃくちゃ好きなやつで。平気な振りしてるけどあからさまに傷ついてるし全然平気じゃないみたいな演技本当に上手いな……好きだ……。これで演じたときは新人だったの信じられない。
相手役の前野さんとはキャリア差があるけれど、それを感じさせない素敵な演技ですごく良かったです!満足!
メイン2人はもちろん素敵だったのですが、サイドもヒコ役の福島潤さんも抜群のコメディ演技で良い味出していましたし、子ども白羽の天崎さんもめっちゃ良かったな~!てか天崎さんここのところ密かに興味ある人なんですよね……。
これは特典のフリートークもすごく良かったです。専門学校時代ためしにBLCDを聞いてみたときに「この音ってどうやって出してるんだろう?」って思った話とかすごく面白かった。やっぱり実際に演じてみるまでは不思議に思うものなんだなと。
あと前野さん曰く老舗のすごい事務所に入った新人な話とか(事務所をググってみたら所属一覧にビビりました)、名字繋がりで山下大輝の話とか(どっちの山下も演技やばい)、和やかな雰囲気で面白い話たくさん聞けてよかったな!
最初はBLCDの感想とかどうやって書けばいいんだろ……と思ったんですが、有益な情報が欲しい人はBLCDwikiを読むから好き勝手に書けばいいんだと開き直りました。
冒頭にも書いたんですがBLCDコスパが良いので、また新しく誰かこの人の演技もっと聞きたい!という声優さんが現れたときに、BLCDという選択肢も取れるようになるのはすごく良いなと感じています。慣れてしまえば1時間ちょっとで聞き終われるBLCDはアニメやゲームよりも手を出すハードルが低いですし。
とはいえ尖った性癖の作品とか、ほぼエロしかない作品とかはまだまだこれから慣れていかなきゃなんですけど……頑張りたいです。
BLCDだったりアニメに触れてきて、山下さんはやっぱ10代の役が好きだなって思いました。少年役が得意って声が高いとか可愛いとかそういう人のイメージだったから、高くもなければ可愛い系でもないけど少年役がハマる物珍しさがすごく好き。三兄弟のスーとか低めに声作ってると思うんですけど、でも青年ではなく少年以外の何者でもない声で、聞けば聞くほど不思議で味がある声。飽きない。
演技もどれ聞いても過剰さがなくてすごく好きです。感情高ぶるシーンでもつんざく感じとか、やたら張り上げてる感じとかがなくて、とにかく耳に優しくてキャラクターの感情がスッと入ってくるしすごい沁みます。声の大きさじゃなくて声色で感情の高ぶりとか取り乱してる感じとかしっかり表現してくれるところ好きだなと思いました。
は~~~本当良い人見つけたな!好きなお芝居する人のお芝居に触れるのって楽しい!
買ったけどまだ聞いていない作品もあるので、それも聞いて感想をあげたいです。