長文置き場

備忘録

華Doll4巻曲感想とドラマパートの話

華Doll*4巻発売されましたね!!!!!今回で話がかなり動くのでは?と思ったらその通りだったので無事死亡しました!!!!!
mito-913.hatenablog.com

以前このような記事を書いたのですが、たくさんの方に読んでいただけて嬉しかったです!ありがとうございました!

はてブツイッターにも拾ってもらえてビックリしました!すご!

 

今回は4巻が発売されたので、その曲の感想とドラマの所感を書いていきたいと思います。

まずは曲。

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いや良すぎか!?!?!?!?!?!??!?!?!

実は華Dollのドラマをちゃんと聞こうと思ったきっかけが、この曲のティザーでした。このティザーを聞いて衝撃を受けたのでティザーを貼っています。試聴が来る前からそれまでの楽曲はヘビロテしていたのですが、コンテンツをちゃんと履修するにはまだ二の足を踏んでいて。

でもこの曲が発表されて、開始数秒で「この曲好き!!!!!!!!!」って思いました。まさしく好きなアーティストの出した新譜が期待通りめちゃくちゃ良かったという気分でした。このとき初めて華Dollが新曲を出すタイミングに立ち会って、今までの曲が良すぎて新曲微妙だったらどうしよう的な不安を勝手に抱いていたのに数秒で打ち砕かれました。このコンテンツを履修せねばと思いました。

フルもめちゃくちゃ良かったですね……補色組で歌うところわかりやすく増えていて、エモ……となりました。カオハルの「離れて生きる僕たち」の美しいハーモニーがめちゃくちゃ好きで、その後の理人の「過ぎる日々に意味はあるの This is only lonly way」があまりにも上手すぎてビビる。伸びやかなビブラートが最高。

ちなみにドルオタフォロワーに聞かせたところ「IZ*ONEのLa Vie en Roseのイントロに似てる」「けーぽが日本で出すアルバムのリードトラック」との感想をもらいました。ちなみにフルMVがあがっています。わたしは「なんか風景がいっぱい」しかわかりませんでした。

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これ!!!!!!!!!聞いて!!!!!!!!1マジで聞いてくれ!!!!!!!!0:07から始まるイントロを聞いて好きを確信し、0:10~の音を聞いて優勝を確信しました。個人的には非Antolic(※Anthosのオタクのこと)に最も強いS.T.O.P級の楽曲だと思います。二次元のアイドルコンテンツでこんなオシャレでコーラスとハモリが入り乱れる複雑な歌割の曲出すのすごいね!?!?これジャニーズの新曲で出されても違和感ないし、スキルや音楽性が円熟したグループが提供される曲だよ……こんなんイントロで腰抜かすわ。これで!!!!!華Doll*は!!!!!1音楽主体コンテンツじゃないのが!!!!!怖いよ!!!!!!!!

Anthosって本当に名曲しかないんですけど、それなのに今まで積み上げてきたハードルを軽々と飛び越えるクオリティのSilent Messageがマジで好きすぎて一生リピートが止まらん。コーラスやハモリが幾重にも重なってるので歌声の聞こえ方が単調じゃなくてずっと聞いてても本当に飽きない……。Unknown, Juliet, Silent Messageが生で歌えるもんなら歌ってみろ楽曲トップ3だと思います。

これ2番以降の展開絶対楽しい曲だな~~~と思ったら、開幕即リョマヒで死にました。ドラマパート聞いた後だとあまりにも直球でつらい………。「救い出してください」「救い出してあげたい」ってお前ら!!!!!なんやねん……なんやねんほんとにつらい………。でもこの2人さーーーーーーー微妙にまだすれ違っているような感じあるじゃん。辛いね。理人・チセ組、薫・陽汰組と比べると、まだ腹に抱えてるものが多すぎる気がするんだよな……。

あとここでも理人が上手すぎる。「真実はWhy?」のところ上手すぎて毎回笑ってしまう。というか伊東健人さんの歌がめちゃくちゃに上手い。伊東さんの歌が上手いことなんてもう既にわかりきっていることなのに、今なお驚かされるから強すぎる。

 

前回に引き続き曲を熱く語ってしまったので、今回こそ華Doll*というドラマの好きなところのお話をします。主体はドラマCDなので!!!!

公式を見ると「考察推奨型」でまず面食らうし、イラストも耽美寄りで、アイドルを目指す少年たちに花の種を埋め込んで完璧なアイドルに仕立て上げるというあらすじを読んだら、厨二感強すぎて「お、おぉ…」ってなるオタクもいるんじゃないかと思います。というかわたしです。

だからよくある厨二闇深アイドルものでしょ?ってジャッジしてしまいやすい。これもわたしです。この認識は消えるのにちょっと時間かかりました。もちろんオタクだから厨二も闇深いのも大好きですし、世界観もキャラクターの設定も重めであることは確かです。だけど華Dollのドラマの良さの本質ってそこにはありませんでした。

 

わたしはこの作品のことを、それぞれに痛みを抱える少年たちが寄り添ってお互いに救ったり救われたりしながら痛みを乗り越えていく物語だと思っています。

鬱展開に次ぐ鬱展開とかじゃなく、矢継ぎ早にしんどい事実が突き付けられるのでもなく(しんどい事実自体はたくさんあります)、ドラマCDが描いているのはAnthosの6人がゆっくりと信頼関係を築いていく過程でした。だから厨二闇深系を想像してドラマCDを聞くと、全然闇展開のオンパレードではないし、強烈なキャラが出てくるわけでもなく、王道で丁寧な話運びにで思ってたのと違う…ってなります。

何というかまどマギを想像していたのに、蓋を開けたらおジャ魔女どれみだったみたいな感覚です。おジャ魔女どれみってみんな「好きな人に告白する勇気がほしい」「言いたいことが言える勇気がほしい」「父親に幸せになってほしい」みたいな動機でおジャ魔女になるんですけど、確かに魔法って便利なんだけど結局人間関係だったり心の痛みまでは解決してくれなくて、そこを手助けしてくれるのは魔法じゃなくて友達や周囲の人たちとの交流なんです。

はなどるもこんな感じで。キャラクターの中には病弱だったり見た目にコンプレックスがある子がいて、華はそういう物理的な問題は解決してくれるんです。でもその先の人間関係やそのせいで今まで負った心の痛みまでは解決してくれないし消してはくれない。そこは自分で乗り越えないといけないし、その手助けをしてくれるのは仲間たちなんですね。

でも(便宜上)出会ったばかりの6人で、隠し事をしている子も多いから一筋縄ではいかないし、抱えている事情や傷ゆえに譲れないラインがあるし、立場やスタンスが違うからどちらが悪いわけではないけどぶつかりあってしまう場面もあります。あるいは悪意なく傷つけてしまったり、悪意がないことは分かっているけれど相手の言動に追い詰められてしまうことも。仲間のことが大切で大好きであるという気持ちと嫉妬の気持ちで板挟みになったりもするんですが、でも痛みや弱さを乗り越えるきっかけをくれるのもまた仲間なんですよね。もうこの人間関係の丁寧さが大好きです。

はなどるのキャッチーさを高めるために必要以上の闇設定闇展開を持ち出さないところが大好きなんだ……「オタクって闇深いのが好きなんでしょw?」という安易さがないところ超好感持てる……。変化球に見えてやってること本当に直球。

 

人間関係の丁寧さがむちゃくちゃ魅力的なんですけど、考察推奨型コンテンツなので物語に散りばめられている謎もまた続きへの引きの強さになっていてとても面白いです。結局華Dollプロジェクトって何?天霧プロダクションの思惑は?キャラクターたちはどんな事情を抱えているの?というところが、1つ解決されたりヒントが提示されるたび、また新しい謎が増えるので続きが気になって仕方ありません!明日5巻出してくれないかな……。

 

今って星の数ほどアイドルコンテンツがあってアイドルコンテンツ戦国時代、音楽系コンテンツ戦国時代じゃないですか。その中で目立とうとしたらやっぱりキャッチーなキャラクターの属性って必要だし、今までにないジャンルややり方を模索しようとどこも必死じゃないですか。このあたり二次元のアイドルも三次元のアイドルも本当に変わらないなって思うんですけど。

そんな中で奇をてらわず丁寧に誠実に物語を紡いでるはなどる超好感持てるし、単純に曲MVグッズあらゆることに対してセンスが最強に良くて、あとはとにかく曲が異常に良い。クオリティが高すぎる。マジで楽曲だけでもたくさんの人に聞いてほしい。曲もドラマもめちゃくちゃ良いから、数多あるアイドルコンテンツの中で埋もれてしまうの惜しいなって思っちゃう……。

とはいえ人にコンテンツ勧めたいという内容の記事で4000字近くになるの、読ませる気ないだろって感じなのでパッションを吐き出したいわたしのための記事です。マジで華Doll*というコンテンツっていいな………。