読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Crystal break

平成ライダー沼に足を取られてしまった人間のブログ

洋画まとめ3

またまた洋画感想まとめです。

 

・レオン

レオン 完全版 [Blu-ray]

レオン 完全版 [Blu-ray]

 

 

名作名作と言われすぎているとかえって手を出すのに腰が重くなってしまうんですが、これは本当に名作と言うしかなかったです。非の打ちどころのない100点満点の脚本じゃないですかこれ!?

何百回何千回と言われたことだと思うけど、ナタリー・ポートマンの年齢が絶妙すぎて素晴らしい。1歳2歳違っただけで成立しないような空気感で監督のキャスティングセンス最高か…。大人の階段を一歩上りかけの子供みたいな雰囲気がすごく良いですよね。

しかもレオンとマチルダの関係がもう描き方1ミリでも間違えたら気持ち悪いロリコン話になってしまうのに、全くいやらしさがない上に感動すら誘うんだからもうすごい。殺し屋としては一流だけど精神的には未熟なところのあるレオンと、家庭環境ゆえに大人びているマチルダの交流がもう…!マチルダの方が精神年齢が上のように思えるからこそ、2人の関係が単に疑似親子とか疑似兄妹みたいにならなくて(そういう要素が全くないわけでもないと思う)、男と女の関係に見えるのも本当に上手い。マチルダはレオンにキスとかねだったりするんだけど、でも本当にいやらしさがないんだよなあ。すごい。

悪役のスタンスフィールドもめっちゃ強烈で良かったです。あの気味悪くて気持ち悪い感じがたまらない!冒頭でマチルダの家に押しかけるシーンほんとに好き。レオンとマチルダの絡みはいやらしい感じがないのに、スタンとマチルダの絡みは「お前とっととマチルダから離れやがれ!」と思うようなゾワッとする空気感があるのとかすごい。あとゲイリー・オールドマンって若い頃見るとチャラついた印象があるのに、今は落ち着いた雰囲気の渋いおじさまって感じで全然イメージが繋がらないんだよなあ…。

レオンを失ったマチルダのこれからは想像もつかないけど、マチルダが他に愛する人ができたとしてもレオンのことを忘れることは一生ないんだろうなあ…。寂しいけど余韻のある素晴らしいエンドでした。

 

アバウト・ア・ボーイ 

アバウト・ア・ボーイ [Blu-ray]

アバウト・ア・ボーイ [Blu-ray]

 

 

歳の差交流映画その2。シングルマンで天使のような絶世の美少年ぶりを見せつけてくれたニコラス・ホルトくんの子役時代の作品ですが、このちょっとぷにっとした冴えない男の子があんな絶世の美少年に育つなんて想像できねえ…。面影は確かにあるんですけどね。

父親の印税収入で働かずに女遊びに興じつつ独身貴族を謳歌するウィルと、学校ではいじめられ家に帰れば鬱状態の母親がいるマーカスとの交流話なんですが、この映画は交流があってお互いに少しは成長するんだけど、2人を取り巻く環境が劇的に良くなったわけではないところが好きです。お互いに少し成長して少し周りの見え方が良くなってきた程度で終わっているさじ加減が良いなあと思いました。

この映画でウィルがもう独身貴族の理想形のような生活を送っているんだけど、途中で1人の生活は今まで通りすごく充実しているはずなのに中身が空っぽな自分に気づくところはちょっと刺さるものがありました。今まで人付き合いの面倒ごとは避けてきたけど、渋々マーカスと付き合っていたら好きな女性に出会ったときにマーカスのおかげで話題ができるところとか。そういう困難を乗り越えて人は中身が充実してくるんだよなと思わされました。

最後の山場のようなシーンで、今まで自分のことしか考えていなかったウィルがマーカスの代わりに泥をかぶるところは見ていて心が痛くなるんだけど、でもウィルが前とは変わったシーンでもあるのですごく印象的です。ここで2人ともみんなから冷やかされるだけで決して喝采を受けるわけじゃないところがこの映画のミソだなと思います。

個人的にはこの映画は心温まる話というよりは、自堕落な生活をしているときにそんな自分を見つめ直さないとなあと思わされる映画でした。

 

フォーン・ブース

 

私はこの映画の脚本を務めたラリー・コーエンセルラーが大好きなので、同じ電話もののこちらも前から見てみたい映画でした。

携帯電話片手にあちこち走り回っていたセルラーとは違って、こちらは公衆電話がキーアイテムなので、1時間半ずっと主人公が公衆電話から動きません。場面転換はほぼありません。だからこそ主役のコリン・ファレルの熱演が凄まじかったです。

嘘と見栄で固めた主人公がどんどん電話の男に追い詰められていくんですけど、嫌な男ではあるんですけどべらぼうに悪人というわけでもないし(そういう人山ほどいるよね…)、コリンファレルの熱演も相まって肉体的にも精神的にもボロボロになっていくのが見てて辛かった…。でも最後に電話の男の命令ではなく、自分の意思で奥さんに全てを告白するシーンは気持ち的に盛り上がりがピークになった素晴らしいシーンでした。

こちらはセルラーと違ってスッキリした終わり方をしないので、そこがちょっとモヤモヤした映画でした。でも発想としてはとても面白い映画だし、1時間半で終わるので一見の価値は間違いなくあると思います。

 

・ノッキン・オン・ヘブンズドア

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア [Blu-ray]

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア [Blu-ray]

 

 

見終わった後ずっと涙が止まらない涙腺崩壊映画でした…。

とある病院で余命幾許もないと診断された二人の若者。天国で流行しているという海の話をするために、海を見たことがないルディとマーチンは車を盗み、病院を脱走し海へと走り出した。途中で犯した強盗の罪により警察と車を盗まれたギャングの双方から追われる立場となった二人が海で見たものとは―。(wikipedia)

いやもうあらすじ見るとめっちゃエモい話なんですけど!最高にエモいけど、終盤までほとんどマーチンとルディと抜けてるギャング2人組、警察とのドタバタ劇が繰り広げられるので笑いどころがかなりあります。アホなギャングコンビがすごく良い味だしていて好きです。物騒な話な感じはするけど、ドタバタ劇はコメディタッチなので銃撃戦があっても弾は当たらないし誰も死なないので安心です。バイオレンスなシーンもありません。2人は強盗を繰り返すんだけど、いい歳した男2人が死ぬ前に最後に思いっきりやんちゃしてる感じなので、不思議と温かく見守れるんですよね。

中盤までは結構笑いながら見ていたんですが、終盤20分くらいはもうずっとボロボロ泣いていました。マーチンとルディの友情が最高すぎる…。荒っぽいマーチンと内気で臆病者のルディっていう正反対の組み合わせは王道で最高なんですけど、後半マーチンが発作を起こしたのに発作を止める薬が切れてしまって、薬を手に入れるために内気なルディが薬局で初めて銃をぶっぱなすシーンはめちゃくちゃ泣きました。あとずっと2人は犯人と人質のふりをしていたんだけど、マーチンが母親に車を送った直後に発作で倒れてしまって(ここの親子のシーンも死ぬほど泣いた)、救急車で搬送されるときにルディが「僕は彼の友達なんだから乗るに決まってんだろ!」って叫ぶシーンも死ぬほど泣きました。そのあと意識を取り戻したマーチンとルディが顔を見合わせるシーンもめっちゃ良いですよね…このあたりになると涙腺がガバガバすぎてダメです。

余命わずかの男2人が主人公なので結末は大方の予想通りなんですが、明るさとか爽やかさの方が強いんですよね。悲しさや切なさからくるオーソドックスな感動ではないんですが(もちろんそれもある)、それでも見ている間ボロボロ泣いてますからね。

本当に素晴らしいとしか言いようのない名作映画で、「良い映画見たなーーー!!!!!」ってずっしり思わされる作品でした。

 

・コードネームu.n.c.l.e.

 

個人的にバディものってそんなにハマらないし、ガイ・リッチー監督ってシャーロック途中で挫折したんだよなあー!と思いながら見たら、想像の5000倍くらい面白かった。めちゃくちゃ面白かった。最高。

キザで女好きのソロと無愛想で頭に血が上りやすいイリヤのコンビは想像以上に良かったです。…というかヘンリー・カヴィルあまりに顔良すぎません!?!?!?話は本当に面白いしキャラクターもみんな個性的でインパクトがあったんですが、そう思いながら2時間ずっとヘンリー・カヴィルの顔が良すぎる…」って思ってました。マネキンかな?ていうかこの人めっちゃマット・ボマーに似てますよね。最初勘違いしました。めちゃくちゃ顔が良くて女好き設定だし色気が凄くていちいち死ぬ。

でもイリヤも超可愛いんだよな~~!!てか196cmで屈強な男の名前がイリヤって…幼女かな?*1 建築士のフリをしているから戦闘能力を隠さないといけないのに、チンピラたちに絡まれているときに握った拳がブルブル震えているシーンはめちゃくちゃ笑いました。

紅一点のギャビーもいい味出してたし60年代ファッションが本当に目の保養になるし、終盤あたりにひょっこり出てたヒュー・グラントインパクトありましたね。こういう役やるんだ…と思ったw ビジュアル全盛期の頃よりは老けたなあ…って感じするけど、それでも存在感はまだまだ健在だなあと思いました。

同じ時期に公開されたキングスマンって個人的な印象としては20点とか30点のシーンもあるけ300点とか500点も叩きだす最大瞬間風速型だと思ってるんですけど、こっちは2時間安定して80~100点って感じ。中だるみが全くなかったし、2時間が本当にあっという間でした。キングスマンの続編が決まったんだから、アンクルの続編も絶対作ってくれ頼む…。

 

 ・スルース

スルース 【探偵】 [DVD]

スルース 【探偵】 [DVD]

 

 

ジュード・ロウの色気がとんでもない映画」と聞いて借りたんですけど、マジでジュード・ロウの色気がとんでもない映画だった…。

いやマジで恐ろしく顔が綺麗だし色気もすごいし、老若男女あらゆる人間を誘惑できるのでは?と思ってしまうくらいだった。あの凄まじい美貌から放たれる色気たっぷりの小悪魔フェイスはほんとにすごい。やばい。そりゃ妻の浮気相手だとしても「金やるし何でも好きなことやっていいから私と一緒に暮らそう」って言ってしまう。

お話としては妻に浮気された男が浮気相手を自宅にゲームを仕掛けながら色々駆け引きをしていく…みたいな感じで、場所は全然動かないですしキャストも2人しかいません。確か元が舞台だったんですよね。何だか近未来感のある家ですごく淡々と話が進むのでずっとフワフワした気持ちで見ていました。2人の駆け引きがメインなんですが、スリリングさはなく本当に淡々としている感じでした。でも淡々としすぎてお話的な面白さはあんまり感じられなかったかなあ…というのがこの映画の印象です。

 

イヴ・サンローラン

イヴ・サンローラン [DVD]

イヴ・サンローラン [DVD]

 

 

人生初のフランス映画なんですけど、フランス語の響きすっげえ~!!!!!どこかでフランス語は愛と芸術を語る言語って聞いたけど本当にその通りだと思った…。

それでまず主役のピエール・ニネくんがすごいんですよ!私イヴ・サンローランって名前しか知らなくて顔も知らなかったんですけど、この人が存在していたらこんな感じなんだろうなあ…ってくらい繊細で内気な天才デザイナーがハマっていました。というかずっと本人映像を見せられているような気分になっていました。ビジュアルとか表情とか仕草が全てがそれっぽい!でも役に入ってないと普通に今風の美形だし、役のときと顔つきが全然違うので役の作りこみ具合に本当に驚きました。

元々繊細な気質なのに若くして重圧を背負わされ荒んでいくイヴを隣で支えているピエールの献身的な愛が本当すごいんですよね…。イヴは毎晩どんちゃん騒ぎをするし愛人も別につくってそれについて2人で大モメもするんですけど、ピエールはイヴにずっと寄り添っているのが本当に感動するんですよね。なかなかできることじゃないと思います。あと2人がモメていたときにイヴがピエールに言った「彼のことを愛している。でも生涯の男は君だ」ってセリフがめちゃくちゃ印象的です。

出てくる服はどれもオシャレで素敵だし、やっぱり何よりピエール・ニネくんの本人の生き写しのような演技が素晴らしいし名作だなあと思いました。イヴ・サンローランについてはもう一本映画があるので、そっちも見てみたいなあ。

 

 

 

*1:名前聞いてイリヤスフィールを思い浮かべた人は仲間だよ