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平成ライダー沼に足を取られてしまった人間のブログ

地獄少女 感想

 

地獄少女 1 [DVD]

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前からずっと気になっていたんですが、ビビって見れていなかったのを見てみました。2期まで見ましたが、ここでは1期のみの感想です。

序盤は依頼人がターゲットにいじめられる→閻魔あいに依頼する→悩む→糸ほどく→地獄送りみたいな感じでワンパターンなので割と3話くらいで飽きるんですけど、5話から少し話にひねりが入りだして、8話から柴田親子が登場すると変化球的な話が増え始めてサクサク見られるようになりました。嫌な相手を流してスッキリ!みたいなシンプルな話も少なくなりますし。

柴田親子、話の役割的には必要だったと思うし彼らの登場で面白くなったとは思うんですが、一の説得はひっどいよなあと思います。ポッと出てきた他人に「復讐はやめろ!」って言われてアッサリやめるくらいだったら地獄通信にアクセスしないだろ!と思いました。とはいえ最終回の親子のやりとりにはほろっときそうになりましたが…。

 

以下印象的な話。

7話 ひびわれた仮面

最初に依頼人として登場したキャラが最終的には地獄流しのターゲットにされるという面白い構成。ただそれ以上にターゲット役の雪野五月さんのキレッキレな演技が本当に素晴らしかった!本性表して悪態つくシーンとか本当にキレッキレすぎて笑ってしまったw でも依頼人のあの子は声も出ないし、そのせいでおそらく女優生命も断たれてしまったし報われないよなあ…。

 

10話 トモダチ

この回の依頼人とターゲットの関係は、全然特殊事例じゃなくてあの年代の女子だとよくある話という感じでそういう生々しさが強く印象に残りました。女って男と比べたら友達間の身内意識みたいなの強いし、あの年代だと学校が全てという視野の狭さとかそういうのが絡んで起きたトラブルだと思います。何というか若気の至りって怖いなと…。

 

12話 零れたカケラ達

地獄流しの理由が恨みではないというのはこの話が初ですかね。冒頭で既に地獄流しをした依頼人のシーンが映っていたのが印象的でした。教師と生徒の交流系の話が実は好きだったりするんですが、地獄少女となると平和にはいかないもので。仕事場では真面目本当は疲れていて地獄へ送ってよって言っちゃう先生と色んな気持ちが絡み合いながら地獄流しをしてしまう依頼人と、全編に漂う現代人特有の儚さと脆さが印象的な回でした。

 

14話 袋小路の向こう

何とも後味の悪い話。依頼人側にも非がないとは言えないし、市長側からすればあれは市長というより息子が煽りまくってるのが悪いとしか言えない…。視聴者から見れば息子の方が悪いだろ!とは思うんですが、地獄少女は恨みを晴らすものだからその恨みが恨む相手間違っているように思えても、ひどい逆恨みだったりしても関係ないんだよなあと思わされた回でした。

 

23話 病棟の光

「恨んだ相手を地獄送りにすることは正しいのか」ということがテーマになっている以上こういったエピソードは絶対来ると思いました。本当に依頼人に一点の非もないだけに、あいの「この怨み、地獄に流します…」といういつものセリフの口調が本当に聞いていて辛かった…。三藁たちのセリフからするにこういう善人が流されるパターンは少なくないと思うので(1期だとたまたま少ないだけで、実際は極悪人が流されるパターンと同じくらいあってもおかしくない)、地獄にそういう人のための救済措置があることを願ってならないです。

 

2期と比べて1期はテーマ性がはっきりしていて、視聴者に考えさせるように作られていると思いました。復讐自体については、ジョジョ6部のエルメェス

「『復讐』なんかをして失った姉が戻るわけではないと知ったフウなことを言う者もいるだろう。許すことが大切なんだという者もいる。だが、自分の肉親をドブに捨てられて、そのことを無理やり忘れて生活するなんて人生はまっぴらごめんだし…あたしはその覚悟をしてきた!『復讐』とは、自分の運命への決着をつけるためにある!」

というセリフにめちゃくちゃ共感してるクチなので、結局復讐は復讐する人自身のある種自己満足の問題であって他人がとやかく言える問題ではないと思います。

ただ、14話や23話のようなケースがあるのを踏まえれば地獄流しというシステムはあるべきではないですね。2期や3期だと顕著ですが、こういうシステムって浅慮だったり視野搾取の人間に渡ると起こらなくてもいい理不尽な悲劇が生まれますし…。

 

とにかく色々考えさせられる名作でした。